必殺仕事人2013

『必殺仕事人2013』の概要

『必殺仕事人2013』は、2013年2月17日にテレビ朝日系列で放送されたスペシャルドラマで、主演を務めたのは東山紀之です。本作は、伝説のテレビ系列である「必殺シリーズ」の一環として制作されました。このエピソードは、過去に放送された『必殺仕事人2012』の続編にあたります。

放送当日は、昨年までこのシリーズで中村主水役を演じた藤田まことの命日でもあり、視聴者にとって特別な意味を持つ日でもありました。視聴率も関東で13.5％、関西で17.8%を記録し、非常に注目を集めました。

あらすじ

物語は、仕立て屋の匳が黒装束の男に襲われる場面から始まります。匳が待ち合わせに現れないことから、彼の仲間である小五郎と涼次は二人だけで仕事に向かうことに。彼らが標的にしていたのは、浪花屋と牛込一家でしたが、そこで出会ったのは、女形の格好をした謎の仕事人でした。彼女は非情な手並みで牛込一家の一味を葬り、そのまま姿を消します。

その後、小五郎は偶然出会った蕎麦屋の従業員がその女形の仕事人であることに気づきます。彼女は匳の代わりに依頼を受け、重要な仕事に関与している様子ですが、小五郎は面白くない思いを抱えます。一方、匳を襲ったのが辻斬りであることがわかります。小五郎は辻斬りが数多くの被害者を出しているにも関わらず、誰もが命を落としていない理由に疑問を持ちます。あくまで腕が悪いのではなく、その技術が特異であると考える彼は、辻斬りの正体を探り始めます。

キャスト & 登場人物

仕事人たち

• - 渡辺小五郎（演：東山紀之）: 同心として働くが、仕事では苦難に遭遇しつつも真相を追う。
• - 経師屋の涼次（演：松岡昌宏）: しじみ売りの傍ら、料理人としても活躍し、仲間を守るため奔走する。
• - 仕立て屋の匳（演：田中聖）: 一時的に負傷するが、最終的には仲間と共に立ち向かう。
• - 胡桃割りの坐坊（演：中村獅童）: 流しの仕事人として登場し、謎めいた存在感を放つ。

その他のキャスト

• - 増村倫太郎（演：生瀬勝久）: 小五郎の上司。事情に煩わされながらもダイナミックな人物。
• - 小宮山泰山（演：里見浩太朗）: 診療所の主であり、物語の黒幕とされる。
• - 小宮山勝之進（演：渡辺大）: 医師だが、医療の道ではなく武士を志望している。
• - 玄幽（演：竹内力）: 辻斬りを行う悪役として暗躍する不気味な存在。

ストーリーのクライマックス

物語の展開は、親子愛や裏切り、すれ違いが描かれます。小宮山親子は世の理に翻弄され、それがもたらした悲劇がクライマックスを迎えます。最後に、小五郎は自らの感情と裏の仕事との間で葛藤しつつ、悲劇的な運命にある者たちに同情を寄せます。最終シーンでは、泰山と勝之進の亡骸を寄り添わせる場面が印象深いエンディングを迎えます。

本作は、時代劇としてのエンターテイメント性とともに、人間ドラマが緻密に描かれており、視聴者に強い印象を与えました。

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