必殺仕事人IV

『必殺仕事人IV』の概要

『必殺仕事人IV』は、1983年10月21日から1984年8月24日まで放送されたテレビ時代劇で、全43話から成ります。朝日放送と松竹の共同制作であり、藤田まことが主演を務めました。これは必殺シリーズの第21作目であり、仕事人シリーズの第4作であります。前作『必殺仕事人III』から連続する物語が展開されており、主水シリーズで唯一、前作からのレギュラーキャストに変更が見られない作品でもあります。

新キャラクターの登場

『IV』では新しいキャラクターが追加され、物語に新たな深みを持たせています。主人公の中村主水を巡って、広目屋の玉助と孤児の少女お民が新たに加わりました。玉助は以前のキャラクターの影響を受けつつも、個性あふれるオカマキャラクターとして成長し、次回作にも引き続き登場します。お民の素性も徐々に明らかになる中で、彼女と秀の関係が物語の重要な要素となるエピソードが展開されます。

共演キャストたちの技は、主水や秀、勇次、おりくなど、前作と同様のスタイルで進行しますが、順之助は投石器を使った新しいスタイルを身につけ、主水たちをサポートする役割を担います。

音楽と大ヒット

本作の音楽も注目のポイントで、主題歌として加代役の鮎川いずみによる「花の涙」が流れるなど、前作に引き続き音楽面でも成功を収めています。放送当時、シリーズ全体の人気は高まり、商業誌に特集が組まれるなど、テレビ界に大きな影響を与えました。また、劇場版『必殺! THE HISSATSU』が公開され、さらなる注目を集めることになります。

あらすじ

物語は仕事人グループが解散した後、主水が裏稼業を休業中に始まります。彼の元に二人の仕事人から交互に殺しの依頼が舞い込みますが、主水はその背景にある権力争いを見抜き、両方の仕事を断ります。しかし、彼は直ちに襲撃を受け、元グループのメンバーたちが再び集結する運命に繋がります。

元仕事人たちが江戸に戻るも、それぞれに事情があり、初めは再び仕事に戻る意志は薄そうです。しかし主水は危険な状況を抱え、自ら仕事を進めていく決意を固めます。彼は依頼内容の真相を探る中で、老中が結託していることを知り、再び仲間と共に行動を始めることになります。

グループが共闘し、次々と悪党を倒していく様は、シリーズ特有の爽快感を与えます。

登場人物たち

• - 中村主水: 江戸での定町廻り同心として活躍し、かつての仲間たちと共に悪を討つ。
• - 秀: かつての仲間の娘であるお民を連れ戻り、再び仕事に参加。
• - 勇次 & おりく: 息子母の名コンビとして、抗争に巻き込まれながら活躍する。
• - お民: 秀が連れてきた孤児で、彼女が物語にどのように絡むのかが注目される。
• - 玉助: 順之助を追いかけ回すオカマキャラクター。

まとめ

この作品は、時代劇の枠を超えた人間模様や仲間同士の絆が描かれ、観る者に感動を与えました。必殺シリーズ独特の世界観やキャラクター設定、緊迫したストーリー展開は、多くの視聴者に愛されました。シリーズの中でも特に印象深いエピソードが揃った『必殺仕事人IV』は、再び人気を集める結果となったのです。

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