忍田幸夫

忍田 幸夫（おしだ ゆきお）

1964年3月12日、東京都に生まれた忍田幸夫は、競技麻雀の世界で長年にわたりその存在感を示してきたプロ雀士であり、現在は麻将連合の代表という重要な役割を担っています。

経歴

麻雀というゲームに出会ったのは高校時代。1987年に最高位戦日本プロ麻雀協会の所属選手としてプロキャリアを本格的にスタートさせました。プロとしての道を歩む中で、1997年には井出洋介氏と共に麻将連合の設立に尽力し、同団体の最初の認定プロとして名を連ねます。組織の発展に貢献し、2007年には井出氏の後任として麻将連合の代表に就任しました。競技面では、2022年に麻将連合の最高タイトルである「将王」の座を射止め、これは競技麻雀界で初めてとなる「永世将王」の称号獲得という歴史的な快挙となりました。さらに、2023年6月より開催された「Mトーナメント2023」には、麻将連合から唯一の推薦選手として出場。予選の1回戦B卓では、Mリーガーを含む実力者たちを相手に堂々たる打ち筋を見せ、2連勝を飾りました。この活躍は大きな反響を呼び、一時的にその名がSNSのトレンドワードに挙がるほどの注目を集めました。

人物と雀風

忍田プロは、「牌効率」という麻雀における重要な概念を広く知らしめた人物として麻雀界に大きな影響を与えました。自身も「元祖牌効率打法」というキャッチフレーズを持ち、状況判断に基づいた最適な打牌選択を重視する、極めて理詰めで合理的な雀風が特徴です。特に好む役としては混一色を挙げています。麻雀という競技について、「自分自身を最もよく表現できる場であり、舞台のようなもの」と語っており、麻雀に対する深い愛情と自己表現の手段としての側面を捉えていることがうかがえます。

麻雀以外の面では、知的な趣味として読書と酒を愛好しています。中でも読書には強いこだわりがあり、ミステリー作品を中心に月に5冊から10冊を読むという熱心な読書家です。好きな作家には伊坂幸太郎を筆頭に、東野圭吾の名前も挙げています。また、健康管理にも気を配っており、毎朝のルーティンとしてスクワットなどの運動を取り入れ、体調維持に努めていると語っています。日々の生活では、自身のX（旧Twitter）アカウントを通じて、全国各地で味わったラーメンの写真を「#ラー活」というハッシュタグと共に投稿しており、食の楽しみも積極的に発信しています。

獲得タイトル

これまでに獲得した主なタイトルは以下の通りです。

μリーグ（将王）: 6回（第10期、第11期、第13期、第14期、第20期、第22期）
BIG1カップ: 2回（第11期、第19期）
* μ-M1カップ: 1回（第13期）

特にμリーグでの6回優勝は、その安定した強さと麻将連合における揺るぎない地位を物語っています。これらの輝かしい実績は、長年にわたりトッププロとして活躍し続ける忍田幸夫プロの卓越した実力の証と言えるでしょう。

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