忍者玉丸

『忍者玉丸』

ファミリー劇場で放送された短編テレビアニメシリーズです。修行に励むも失敗ばかりの忍者・玉丸を主人公に、個性豊かな仲間たちとの日常や冒険が描かれます。1話あたり5分枠ながらも三つのシリーズが制作され、長く親しまれました。

作品概要

本作『忍者玉丸』は、2008年4月12日に第1シリーズの放送が開始された、1話約5分構成のテレビアニメーションです。ファミリー劇場にてオンエアされました。放送開始後好評を博し、続編として『新忍者玉丸』、『忍者玉丸 東海道五十三次』と、合計で三つのシリーズが制作・展開されました。

ストーリー

物語の舞台は、忍びたちが活躍する世界。主人公は、火賀忍者に所属する若き忍者、玉丸です。彼は火遁の術を得意としており、日々の修行に真面目に打ち込んでいますが、どれだけ努力しても大事な局面でドジを踏んでしまい、失敗ばかり繰り返しています。それでも、持ち前の明るさと諦めない心で、個性豊かな火賀忍者の仲間たちと共に様々な出来事に立ち向かい、成長していきます。

火賀忍者とその仲間たち

火賀忍者には、「火賀忍者七人衆」と呼ばれる実力者集団（後に離脱したメンバーも含む）が存在します。

• - 玉丸（声：桐木山花）

本作の主人公であり、火賀忍者の見習い。青紫色の特徴的な装束がトレードマークです。誕生日や年齢は明らかにされていません。忍者としての基本的な能力は優れていますが、なぜか肝心な場面でいつもドジを踏んでしまうのが欠点です。火賀忍者の紅一点であるくの一丸に恋心を抱いていますが、残念ながら彼女からは全く相手にされていません。

• - くの一丸（声：萩原優子）

火賀忍者きってのくノ一。ピンクのセクシーな衣装と、豊かな胸が目を引きます。火賀忍術の達人とされており、悪党や男性相手には容赦なく立ち向かいますが、甘いものには非常に弱く、食べすぎると胸がさらに膨らんでしまうという不思議な体質を持っています。『新忍者玉丸』シリーズ以降は、異国での修行のために物語から離脱します。

• - 味丸（声：庄司将之）

黄土色の装束に、眼鏡と頭に挟んだ割り箸が特徴的な忍者。体格は非常にやせ細っていますが、その細さからは想像できないほどの大食漢です。忍者としての実力は、大柄なデカ丸とほぼ同等とされています。

• - デカ丸（声：長島真祐）

深緑色の装束を纏った、大柄で力持ちの忍者。怪力自慢であり、味丸に負けず劣らずの大食いです。火賀忍者七人衆の中では、どこか母親のような存在として皆をまとめることがあります。語尾に「～ごわす」とつけて話すのが口癖です。

• - 角丸（声：不明）

黒い装束を着用しており、顔の輪郭が四角形というユニークな外見の忍者。詳細は不明ですが、『新忍者玉丸』シリーズ以降は登場しなくなります。

• - 三角丸（声：不明）

火賀忍者七人衆の一人。深青色の装束で、顔の輪郭が三角をしています。得意武器は、自身の顔と同じ形状をした三角定規型のブーメランです。

• - じい丸（声：高橋政則）

火賀忍者七人衆のリーダーを務める高齢の忍者。茶色の装束に長い白髭が特徴で、素顔は隠されています。「ジイ丸」と表記されることもあります。高齢でありながらもその実力は高く、仕込み杖を巧みに操って戦います。

シリーズ途中からの登場人物

『新忍者玉丸』からは、火賀忍者に新たなメンバーが加わります。

• - 黒丸

『新忍者玉丸』より登場した、火賀忍者七人衆の新メンバー。黒い装束に細いツリ目が特徴です。非常に無口ですが、忍者としての実力は非常に高く、特に隠れ身の術などの隠密行動に長けています。

• - くのニン（声：秋野かほり）

『新忍者玉丸』より登場した、火賀忍者七人衆の新メンバー。黄色い装束に赤いリボンが可愛らしいくノ一です。先に火賀忍者から離脱したくの一丸の妹であり、彼女の代わりに火賀忍者の任務に参加することになります。吹き矢やむささびの術を得意とします。火賀忍者のメンバーの中で、唯一素顔を隠していません。

• - 童丸（声：秋野かほり）

『新忍者玉丸』から登場するキャラクターで、火賀忍者リーダーであるじい丸の孫にあたります。

物語に登場する敵

特に『忍者玉丸 東海道五十三次』シリーズでは、玉丸たちの旅の行く手を阻む敵が登場します。

• - 桜と桃（声：不明）

『東海道五十三次』にて初めて登場する、「かんざし忍者」と名乗る二人組のくノ一です。姉の桜は朱色の髪、妹の桃は青い髪をしています。彼女たちの目的は、玉丸たちが所有する「神秘の黄金の種」を奪うこと。そのために、東海道を旅する玉丸たちの行く先々で様々な姿に変装し、巧妙な罠を仕掛けて襲い掛かります。

その他

本作のオープニングテーマ曲は、作曲を一の宮はじめ、編曲を藤門太郎が担当しています。

もう一度検索