一の宮はじめ

一の宮はじめ

一の宮はじめ（いちのみや はじめ、1940年5月5日 - ）は、日本の振付師、演出家として多岐にわたる分野で活躍しています。彼のキャリアは、単に振り付けにとどまらず、作詞、作曲、訳詞、舞台演出、教育活動にも及びます。特に、歌手西城秀樹とのコラボレーションは、彼の名前を広く知らしめるきっかけとなりました。

西城秀樹との協業

一の宮は、西城秀樹の多くの楽曲の振り付けを担当し、その中でも「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」は、日本中に一大ムーブメントを巻き起こしました。この曲の振り付けは、西城が歌いながら両手で「Y.M.C.A.」の文字を表現するという特徴的なもので、西城自身がヴィレッジ・ピープルにも紹介したほどです。「激しい恋」のような親しみやすい振り付けも手がけ、西城のパフォーマンスをより魅力的にしました。

多岐にわたる振り付け作品

一の宮の振り付け作品は、西城秀樹の楽曲に留まらず、数多くのアーティストに及びます。具体的には、ザ・ドリフターズの「ドリフのほんとにほんとにご苦労さん」、山本リンダの「どうにもとまらない」、ジュディ・オングの「魅せられて」、岩崎宏美の「聖母たちのララバイ」、河合奈保子の「スマイル・フォー・ミー」など、時代を彩るヒット曲の振り付けを数多く手がけています。また、沖田浩之の「E気持」、中森明菜の「1/2の神話|1_2の神話」、松本伊代の「センチメンタル・ジャーニー」やチェッカーズの「涙のリクエスト」など、幅広いジャンルの楽曲で才能を発揮しました。

テレビ、CM、映画での活躍

一の宮は、テレビ番組の振り付けでもその才能を発揮しました。「8時だョ!全員集合」の「ヒゲダンス」や「少年少女合唱隊」、「欽ちゃんのどこまでやるの!?」では、わらべの「めだかの兄妹」などの振り付けを担当しました。また、花王ピュア、コカコーラ、DDI、マクドナルド、ロッテ「トッポ」などのCMの振り付けも手がけ、幅広いメディアで活躍しています。さらに、映画「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌」や「ザ･オーディション」にも参加しました。

作詞、作曲、訳詞家としての才能

一の宮は、作詞家としても活動し、西城秀樹の「カモン・ベイビー」や「ダー・ダ・ダ・ダ」など、複数の楽曲で作詞を手がけています。また、山本リンダの「お友達」の作詞も担当しました。作曲家としては「ダー・ダ・ダ・ダ」を手がけています。さらに、海外の楽曲の訳詞も手がけており、「孤独の太陽」や「TRY A LITTLE TENDERNESS」、「ダンス天国」、「歌のある限り」など、幅広いジャンルの楽曲の訳詞を担当しています。

舞台演出家としての活動

一の宮は、舞台演出家としても活躍しています。国際花と緑の博覧会（花の万博）では、「ミクルのくに」の総合舞台演出を担当しました。その他、「Jazz SingerI,II,III」、「あざみ野珠子」、「かもめ」、「帰ってきたかもめ」、「美少女ナナ」、「飛べない小鳥たち」など、数々の舞台作品を手がけました。

教育活動

現在、一の宮は映像テクノアカデミアで声優、俳優科の講師として後進の育成にも力を注いでいます。

テレビ出演

「徹子の部屋」にゲスト出演するなど、テレビ番組にも出演しています。

一の宮はじめは、振付師、演出家としてのみならず、作詞、作曲、訳詞、教育活動など、多岐にわたる分野でその才能を発揮し、日本のエンターテイメント界に多大な貢献をしています。

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