志和町志和西

志和町志和西（しわちょうしわにし）

広島県東広島市に位置する志和町志和西は、その全域が住居表示未実施の区域です。北側には志和町志和堀、南側には七条椛坂、西側には別府が隣接し、東側には生城山を挟んで志和町志和東と接しています。この地域の主要な道路としては県道33号があり、周辺には農地と住宅が広がる姿が見られます。この町名は、東の志和町志和東と西の志和西にそれぞれ生城山を境として名付けられました。

沿革の概略

志和町志和西は、1889年4月1日に町村制が施行された際、賀茂郡の志和西村と他の4村が合併し西志和村が設立されました。この時、志和西村は「志和西」として西志和村の大字となりました。1891年には、長松寺が志和東からこの町内に移転しています。1955年8月1日には東志和村、志和堀村、西志和村が合併し、志和町が成立しました。その後、1974年4月20日には周辺の3つの町と合併し、東広島市が設立され、志和西は「志和町志和西」という名称で東広島市の大字となりました。

交通の状況

志和町志和西は、地域内に鉄道の駅は存在しませんが、最寄りのJR山陽本線の八本松駅が利用可能です。また、地区内を移動するための公共交通として芸陽バスが運行されており、志和循環線が設けられています。この運行は西条駅から八本松駅を経て、志和地区を循環する形になっています。

地域の施設と名所

地域には東広島市立志和小学校と志和中学校があり、これらの学校は地元の教育の場として重要な役割を果たしています。また、長松寺や生城山城跡といった歴史的な名所も立地しており、地域の文化的な資産となっています。広島信用金庫の総合グラウンドもあり、地域住民によるスポーツやイベントが行われる場所として利用されています。

学区と居住状況

公立の小学校および中学校に通学する場合、地元の志和小学校と志和中学校に通うことになります。2024年10月末現在では、347世帯に689人の人口があり、この地域は比較的穏やかな住環境が維持されています。面積は2020年時点で6.877平方キロメートルと広がりがあります。

まとめ

志和町志和西は、その自然環境と歴史的背景が特徴の地域であり、地域社会は農業を基盤に住宅が点在しています。公共交通の整備もあり、教育機関も充実しているため、地域の住民にとって生活しやすい環境が整えられています。

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