八本松駅

八本松駅

八本松駅（はちほんまつえき）は、広島県東広島市八本松町飯田に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）山陽本線の駅です。駅番号はJR-G08で、山陽本線の中でも最も標高が高い駅として知られています。

概要

八本松駅は、海抜255mに位置し、山陽本線の中でも最も標高の高い場所にあります。特に、隣の瀬野駅との間には「瀬野八」と呼ばれる22.6‰の急勾配区間があり、上り線では10.6kmもの長い距離にわたって続きます。

歴史

八本松駅は、1895年（明治28年）に山陽鉄道によって開業しました。当初は地上駅舎で、北口（磯松方面）側に駅舎と改札口がありました。その後、国有化や線路名称制定を経て、1968年（昭和43年）に南口の急激な開発に伴い、現在の橋上駅舎に改築されました。旧駅舎は事務舎として使用されました。貨物や荷物の取り扱いを廃止した後、1987年（昭和62年）には国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となりました。近年では、自動改札機の導入やICOCAの利用開始、駅前広場の整備などが行われ、駅の機能が向上しています。2023年（令和5年）には、みどりの窓口が営業を終了しました。

駅構造

八本松駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。中間には中線があり、かつては貨物列車の補機解放や臨時列車の待機に使われていました。また、2番のりばの南側には側線があり、保線車両が利用しています。ホームは広島方面に向かって右にカーブしているため、乗降の際には注意が必要です。現在は業務委託駅として、自動券売機とみどりの券売機が設置されています。ICOCAも利用可能です。

駅舎概要

駅舎は簡易橋上方式で、1968年（昭和43年）に完成しました。以前は地平駅で北側にしか出入口がありませんでしたが、南側の開発が進んだことにより橋上駅舎が建設されました。2005年（平成17年）には構内に、2010年（平成22年）には駅前にエレベーターが新設され、バリアフリー化が進んでいます。

駅舎コンコース内

駅舎コンコース内には、改札口、自動券売機、みどりの券売機、待合所、トイレ、コインロッカーが設置されています。ただし、トイレは改札外に1か所のみで、改札内にはありません。

付記事項

上下ホーム間に中線があり、列車運転指令上、2番のりばは3番線とされています。
ホームには列車案内表示機はありませんが、接近を知らせる機器が設置されており、入線1分前になると『列車がまいります』という表示が点滅します。
接近放送はJR西日本新標準接近放送に更新され、接近メロディは1番のりばが広島駅4・9番乗り場メロディ、2番のりばが同駅2・7番乗り場メロディを使用しています。

利用状況

「統計でみる東広島」によると、近年の一日平均乗車人員は以下の通りです。

駅周辺

八本松駅は、西条盆地の北西に位置し、周囲を山に囲まれています。駅周辺は瀬野川水系の最上流部にあたり、古くからの集落は駅の北側にありました。1960年代から工業団地の造成や住宅開発が進み、特に駅南側が発展しました。駅周辺には、曽場ヶ城などの山城跡や溜池を利用した水田が多く見られます。また、駅付近は土砂災害警戒区域に指定されており、過去には土石流の被害も受けています。

交通

駅からは、芸陽バスとJRバス中国が運行する路線バスが利用できます。これらのバスは、瀬野駅、広島バスセンター、西条駅、広島大学など、周辺の主要な地域を結んでいます。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）
山陽本線
■快速「シティライナー」（土休日下りのみ運転）・■快速「通勤ライナー」（平日朝下りのみ運転）
西条駅 (JR-G10) → 八本松駅 (JR-G08) → 海田市駅 (JR-G04)
■普通
寺家駅 (JR-G09) - 八本松駅 (JR-G08) - 瀬野駅 (JR-G07)

付記

当駅と瀬野駅間の上り線には、ツインシンプルカテナリー式の架線が使用されています。
1939年まで、当駅 - 瀬野駅間に上瀬野信号所が存在していました。

脚注

注釈

出典

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧
瀬野八

外部リンク

八本松駅｜駅情報：JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道

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