志太泉酒造

志太泉酒造について

志太泉酒造（しだいずみしゅぞう）は、静岡県藤枝市宮原に本社と工場を構える伝統的な日本の酒造会社です。1882年に創業し、清酒「志太泉」を中心に高品質な酒類の生産を行っています。

創業の背景

創業当初は、藤枝の地主である杉村家の分家、望月家が余剰米を利用するために酒造りを開始しました。創業者の望月久作が酒造りに着手したことが、この酒蔵の始まりです。戦前の時代には、清酒だけでなく、山梨県においてワインも製造しており、多彩な酒造りを行っていました。しかし、第二次世界大戦中は、一時的に酒造を休業しました。

1954年に酒造業を再開した後、現在の当主である望月雄二郎が「志太泉」ブランドの日本酒を製造し続けています。古くからの地名「志太」に由来し、「泉」のように清らかな酒を造るという願いを込めて名付けられたこのブランドは、多くの人々に親しまれています。

こだわりの仕込み水

志太泉酒造が位置する場所は、自然環境が豊かで、優れた水源に恵まれています。初代の望月久作が蔵を建てた際、瀬戸川の上流に位置するこの地の井戸水を仕込み水として無濾過で利用するこだわりがあります。清らかな水は、酒の品質に大きく寄与しています。

受賞歴と高い評価

志太泉酒造は、全国新酒鑑評会で数多くの金賞を受賞しています。特に「志太泉」は、複数の年度にわたり金賞を獲得しており、その品質の高さが広く認められています。直近の受賞歴には、令和4年酒造年度にも金賞を受賞しており、今後の更なる活躍が期待されます。

蔵の見学と営業情報

志太泉酒造では、蔵見学を受け付けていますが、仕込み期である11月から3月までの一部に限定されています。特に12月は繁忙期のため見学はできません。訪れる際は、土日祝日では担当者が対応可能な場合のみ見学できます。見学時間は午前9時から12時までと午後1時から4時までの60分ほどです。見学の予約は10日前までに電話またはメールで行う必要があります。

アクセス

志太泉酒造へのアクセスは、JR東海道本線の藤枝駅からタクシーで約15分で到着します。また、路線バスを利用する場合はふるさと瀬戸谷線で「宮原バス停」まで行き、徒歩3分程度で到着します。

志太泉酒造は、静岡県の酒造りの伝統を引き継ぎ、その名を広める重要な存在です。豊かな自然と深い歴史が生み出す魅力的な日本酒を是非味わってみてください。

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