藤枝駅

藤枝駅は、静岡県藤枝市駅前一丁目に位置する、東海旅客鉄道（JR東海）東海道本線の駅です。駅番号はCA22。東海道本線の主要駅の一つであり、多くの人々が利用しています。この駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線の地上駅です。

歴史

藤枝駅の歴史は古く、1889年（明治22年）4月16日に官設鉄道（国鉄）静岡 - 浜松間延伸時に開業しました。当初は志太郡青島村に位置していました。開業当初、駅にはトイレがなく、同年4月27日には、当駅で用便のために下車した宮内省御料局長官が、動き出した列車に飛び乗ろうとして転落死するという痛ましい事故も起きています。その後、同年5月10日に初めて列車にトイレが設置されました。

1895年（明治28年）4月1日には、線路名称が制定され、東海道線（後に東海道本線に改称）の所属となりました。1913年（大正2年）11月16日には、藤相鉄道（後の静岡鉄道）の藤枝新駅が開業し、1919年（大正8年）8月には、国鉄との乗り換えの不便さから、藤枝新駅が国鉄藤枝駅の隣に移転しました。その後、1956年（昭和31年）1月1日に藤枝新駅は新藤枝駅に改称しましたが、1970年（昭和45年）8月1日、静岡鉄道駿遠線の廃止に伴い新藤枝駅も廃止されました。

1975年（昭和50年）7月20日には橋上駅舎化され、1986年（昭和61年）3月19日にはみどりの窓口（後のJR全線きっぷうりば）が開設されました。同年1[[1月1日]]には車扱貨物・チッキの取扱が廃止されました。1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道（JR東海）の駅となりました。1992年（平成4年）12月12日には自動改札機が導入され、2004年（平成16年）4月21日には市制50周年記念事業として藤枝駅南北自由通路整備事業が始まり、2005年（平成17年）8月2日に南北自由通路が先行開業しました。2006年（平成18年）9月には橋上駅舎・南北自由通路が完成し、12月には改修された駅舎北口が供用開始されました。2007年（平成19年）1月に改築工事が完了し、油庫の屋根瓦が葺き替えられました。2008年（平成20年）3月1日にはTOICAのサービスが開始されました。

駅構造

藤枝駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを有する地上駅です。1番線は副本線、2・3番線が本線となっています。かつては1番線が一部の上り普通列車の待避に使われていましたが、2020年3月14日のダイヤ改正から使用されなくなりました。駅には、複数の側線があります。

駅舎は橋上構造で、駅の南北を結んでいます。駅長・駅員が配置されている直営駅であり、六合駅を管理しています。駅舎内には、JR全線きっぷうりばが設置されています。また、1番線ホームには、レンガ造りの油庫（ランプ小屋・危険品庫）があり、これは貴重なフランドル積みの建造物です。

駅設備

南北自由通路と橋上駅舎の改築により、駅は完全にバリアフリー化されました。南北自由通路（パープルロード）には、エレベーター2基、エスカレーター4基、身体障害者対応の公衆トイレ2か所、音声誘導システム、休憩コーナー1か所が整備されました。また、橋上駅舎内には、エレベーター1基、エスカレーター2基、身体障害者対応トイレが1か所整備されています。

利用状況

2021年度（令和3年度）の1日平均乗車人員は8,815人です。1993年度（平成5年度）以降、利用者数は変動しながらも、地域の重要な交通拠点としての役割を果たしています。

駅周辺

駅周辺には、様々な施設があります。北口には、藤枝市文化センター、藤枝市営駐車場、東横イン藤枝駅北口、藤枝市役所などがあります。南口には、オーレ藤枝、ホテルオーレ、アスティ藤枝、BiVi藤枝、静岡県武道館、藤枝順心中学校・高等学校・順心高等学校附属幼稚園などがあります。

バス路線

駅周辺には、バス路線も充実しています。北口の「藤枝駅前」停留所からは、しずてつジャストラインが運行する路線バスが発着しており、藤枝市立総合病院、岡部営業所南、静岡駅、新静岡バスターミナル、瀬古、清水山、市役所方面などへ行くことができます。南口の「藤枝駅南口」停留所からは、しずてつジャストラインの藤枝相良線、藤枝市自主運行バス、藤枝市富士山静岡空港アクセスバスなどが発着しています。また、高速バスも運行しており、東京渋谷や横浜駅（YCAT）、東京ディズニーリゾート®などへ行くことも可能です。

南口開発

藤枝市は、「藤枝駅周辺にぎわい再生拠点施設整備事業」の一環として、駅前南口の土地開発計画を進めており、複合商業施設オーレ藤枝やホテルオーレが建設されました。これらの施設は、駅周辺のにぎわい創出に大きく貢献しています。

隣の駅

東海道本線
* 西焼津駅 (CA21) - 藤枝駅 (CA22) - 六合駅 (CA23)

藤枝駅は、地域住民にとって欠かせない駅であり、今後もその重要性は変わらないでしょう。

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