志摩市立的矢中学校

志摩市立的矢中学校の概要

志摩市立的矢中学校は三重県志摩市磯部町的矢にあった公立の中学校で、通称は「的中（まとちゅう）」でした。この学校は地域密着型の教育を行い、地域住民との交流を取り入れることで、地元を誇りに思う生徒の育成を目指していました。

学校の沿革

1947年5月3日、的矢村立的矢中学校として設立されました。その後、1948年にはPTAが発足し、校舎の竣工式が行われました。この学校はその後、地域の事情により様々な変遷を経て、2013年3月31日に閉校を迎えました。閉校時には生徒数は23人であり、志摩市内でも最も少人数の中学校でした。

教育の特色

的矢中学校では、地域の漁師たちが関わる的矢湾のアマモ場を守る活動が行われており、環境教育と絡めて生徒たちが積極的に参加していました。このアマモ場は「海のゆりかご」として知られており、稚魚たちが育つ重要な場所です。

また、学校は志摩市立的矢小学校と隣接しており、運動場や体育館を共有していました。小中学校間での連携があり、小中合同の行事を行っていました。地域に根ざした教育と関係づくりは、生徒たちにとって重要な経験となっていたのです。

生徒へのサポート

放課後には部活動に参加していない生徒のために、図書室が学習室として開放され、数名の教師が常駐していました。これにより、生徒たちの個別学習を支える取り組みが行われていました。小規模校であるため、一人一人の責任感が求められましたが、全校生徒同士の関係は親しみやすいものでした。

閉校後の動き

2013年に閉校した後、志摩市では学校跡地の利用について市場調査を実施しましたが、的矢中学校に関しては具体的な提案はなされませんでした。2020年には解体が決まったと報告されており、その後の地域の活用についてもまだ結論は出ていません。

校歌と部活動

的矢中学校の校歌は、宮沢威博の作詞、鈴木寛の作曲によって創られました。部活動はバレーボール部のみで、男子と女子に分かれて活動していました。

まとめ

志摩市立的矢中学校は、地域に密着した教育を通じて生徒たちの成長を促しましたが、少子化や統合の流れにより、2013年にその歴史に幕を閉じました。卒業生は主に地域に根ざした生活を送り、学校での経験は彼らの思い出となっています。

もう一度検索