志染駅

志染駅：三木市のニュータウンを支える駅

概要

志染駅は、兵庫県三木市志染町に位置する神戸電鉄粟生線の駅です。駅番号はKB50。三木市のニュータウンの中心駅として、多くの住民にとって重要な交通拠点となっています。緑が丘駅とともに、地域の生活を支える役割を担っています。粟生線では4両編成の列車が乗り入れるようになり、志染駅での乗務員交代が行われています。

歴史

志染駅は1937年（昭和12年）、三木電気鉄道の広野ゴルフ場前駅～三木東口駅間の延伸によって開業しました。その後、神戸有馬電気鉄道との合併を経て、現在の神戸電鉄の駅となりました。1980年（昭和55年）には、皇太子ご夫妻（当時）が「献血運動推進全国大会」への臨席のため、当駅をご利用されました。2012年（平成24年）のダイヤ改正では、日中の一部列車が当駅で折り返すようになりました。

駅構造

志染駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の、合計2面3線の複合型ホームを持つ地平駅です。待避・交換が可能な構造となっており、スムーズな運行に貢献しています。ホーム有効長は1番線が5両、その他は4両ですが、5両編成の列車も入線可能です。駅舎（改札口）は粟生寄りにあり、南北に改札口が設置されていますが、駅員は南側の駅舎にのみ配置されています。2番線と3番線へのアクセスは構内踏切を利用します。駅周辺に踏切がないため、自動改札を通過すれば自由に構内踏切を渡ることができ、無料の通行券が券売機で発行されています。

乗り場

3線すべてのホームから、両方向への発車が可能です。ただし、1番線は新開地からの進入のみ、2・3番線は両方向からの進入が可能です。夜間には、留置線と駅構内に複数の車両が停泊します。2020年3月のダイヤ改正以降は、駅構内の留置車両の一部が3両編成に変更されました。上り線のホーム入口には、次の列車の種別と方向を示す簡易的な発車標が設置されています。

利用状況

2021年の1日平均乗車人員は約1,551人です。モータリゼーションの普及やニュータウンの高齢化、神姫バスによる三宮行きの路線バスの開設などにより、ピーク時の約半分にまで減少しています。

駅周辺

駅北側にはロータリーがありますが、道路幅が狭いため、路線バスは中型車のみ乗り入れ可能です。大型バスは隣の恵比須駅前に乗り入れています。主な利用者は、自由が丘とさつき台の住民です。駅周辺は整備されたニュータウンであるため、都市機能は充実しており、公民館、保育施設、小規模保育所、郵便局、金融機関、医療機関、飲食店などが数多く立地しています。また、兵庫県立三木山森林公園などのレジャー施設も比較的近距離にあります。さらに、グリコマニュファクチャリングジャパン兵庫工場、三木ロイヤルテニスクラブ、広野田園テニスクラブなども周辺にあります。

アクセス

* 神戸電鉄粟生線：広野ゴルフ場前駅、恵比須駅

まとめ

志染駅は、三木市のニュータウンにおける重要な交通拠点として、地域住民の生活を支えています。駅周辺の環境整備も進み、利便性の高いエリアとなっています。歴史ある駅舎と、現代的なニュータウンの調和が感じられる場所です。今後も地域社会の発展とともに、駅も進化していくことが期待されます。

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