恋してると、いいね -the Heart of Love-

渡辺美奈代の6枚目のオリジナルアルバム『恋してると、いいね -the Heart of Love-』は、1989年2月10日にCBS/SONY RECORDSから発売されました。このアルバムは、前作『My Boy -歌え! 太陽- a summer place』に引き続き、ムーンライダーズの鈴木慶一と渚十吾が共同でプロデュースを担当しています。彼らの独特な音楽性が、渡辺美奈代の新たな魅力を引き出している点が特徴です。

アルバムには、シングルとしてもリリースされた「抱いてあげる」と「いいじゃない」のリミックスバージョンが収録されています。これらの楽曲は、シングル盤とは異なるアレンジが施されており、新たな音楽体験を提供してくれます。「抱いてあげる -Remix Love Version-」は、オリジナルバージョンとは異なる魅力的なアレンジが施されており、「いいじゃない -Remix Farewell Version-」もまた、シングルとは違った新しい一面を聴くことができます。

また、このアルバムの発売を記念して、ユニークなキャンペーンが展開されました。アルバムとシングル「愛がなくちゃ、ネッ!」に付属する応募券で応募したファンの中から抽選で50名が、渡辺美奈代と一緒にバスハイクに参加できるという企画です。1989年3月31日には、あいにくの雨天に見舞われたものの、当初の予定を変更してイチゴ狩りやジンギスカンランチが実施されました。ファンとの交流を大切にする渡辺美奈代の姿勢がうかがえるエピソードです。

収録曲は、鈴木慶一と渚十吾が作曲を、滋田美佳世が作詞を手がけた楽曲を中心に構成されています。アルバムの冒頭を飾る「抱いてあげる -Remix Love Version-」は、鈴木慶一による編曲が光ります。文園千津子が作詞した「月のダンス」は、鈴木慶一と渚十吾の共同編曲による独特の雰囲気が特徴的です。透野香が作詞、鈴木さえ子と渚十吾が作曲した「ウソよ!」は、鈴木慶一と渚十吾の編曲により、さらに魅力的な楽曲に仕上がっています。「ブルー・ダンガリー・シャツ」は、鈴木慶一の編曲によるシンプルな美しさが際立ちます。覚和歌子が作詞した「Tef tef Song」は、鈴木慶一の編曲により、その魅力を最大限に引き出しています。「ラストダンスはあなたに -Remix Rock Version-」は、蓮田ひろかの作詞、鈴木慶一の編曲によるロックテイストのアレンジが特徴です。「恋なんて...」は、覚和歌子が作詞、鈴木慶一と渚十吾が編曲を担当し、独特の世界観を表現しています。「St. Valentine's Night」は、鈴木慶一の編曲による短いながらも印象的な楽曲です。渚十吾が作曲した「Tururu -Remix Ring the Bell Version-」は、鈴木慶一の編曲により新たな魅力を放っています。「GO! GO! GO!」は、鈴木慶一の編曲によるアップテンポな楽曲です。「いいじゃない -Remix Farewell Version-」は、鈴木さえ子が編曲を担当し、オリジナルとは異なる雰囲気を楽しめます。アルバムの最後を飾る「抱いてあげる -Acoustic Moonriver Version-」は、鈴木慶一と渚十吾の共同編曲によるアコースティックなアレンジが心地よい楽曲です。

このアルバムは、渡辺美奈代の多彩な音楽性と、鈴木慶一、渚十吾らによる優れたプロデュースワークが融合した、聴きごたえのある作品と言えるでしょう。

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