恋のサバイバル

恋のサバイバル (I Will Survive)

「恋のサバイバル」（I Will Survive）は、1978年にグロリア・ゲイナーが発表し、全米1位を獲得したディスコの代表曲です。フレディー・ペレンとディノ・フェカリスによって作詞作曲され、失恋から立ち直る女性の心情を力強く歌い上げています。

グロリア・ゲイナー版

当初、「恋のサバイバル」はシングルのB面としてリリースされました。しかし、その力強いメッセージとキャッチーなメロディーが瞬く間に人気を博し、A面を凌ぐ大ヒットとなりました。ゲイナーはゲイコミュニティからも支持されていましたが、彼女自身はキリスト教徒であったため、複雑な感情を抱いていたとされています。この楽曲はRIAAによってプラチナ認定を受けています。

布施明によるカバー

1979年には、布施明が「恋のサバイバル -I WILL SURVIVE-」として日本語でカバーしました。このバージョンはオリコンチャートでトップ10入りを逃したものの、17.9万枚の売上を記録し、TBSテレビ「ザ・ベストテン」にもランクインしました。布施明自身が日本語詞を手掛け、林哲司が編曲を担当しています。

収録曲

1. 恋のサバイバル -I WILL SURVIVE-
作詞：D. Fekaris、日本語訳詞：布施明、作曲：F. Perren、編曲：林哲司
2. 愛のメリーゴーランド
作詞：M. Bilyeu、日本語訳詞：清滝、作曲：M. Paulo、編曲：林哲司

麻生よう子によるカバー

同時期には、麻生よう子も「恋のサバイバル2」をリリースし、布施明との競作となりました。麻生よう子版は藤公之介が訳詞を、木森敏之が編曲を手掛けています。

その他のカバー

「恋のサバイバル」は、時代を超えて様々なアーティストによってカバーされています。

田原俊彦（2003年、アルバム『Dynamite Survival』に収録）
Hermes House Band (1994年、『I Will Survive (Lalala)』としてカバー)
진주(JinJu) (1997年、『난괜찮아』としてカバー)
マドンナ (2023年～2024年、The Celebration Tourでカバー。カイリー・ミノーグとのデュエットも披露)

「恋のサバイバル」は、失恋からの立ち直りや困難に立ち向かう勇気を歌った普遍的なテーマが、多くの人々の共感を呼んでいます。ディスコ・ミュージックの代表曲として、またゲイ・アイコンのアンセムとして、現在も世界中で愛され続けています。

関連項目

ゲイ・アイコン
ドナ・サマー

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