情報科学技術協会

一般社団法人情報科学技術協会



一般社団法人情報科学技術協会（じょうほうかがくぎじゅつきょうかい、英略称：INFOSTA）は、日本国内のデータベース利用や情報検索に関連する専門的な業界団体および学術団体です。2012年度に一般社団法人へと移行し、情報の組織化およびその標準化を目指して活動を行っています。この協会は、検索技術者試験や会誌「情報の科学と技術」といった出版事業などを通じて、情報技術者の育成とスキル向上を促進しています。

沿革



情報科学技術協会の歴史は長く、1950年に設立された日本UDC協会から始まります。続いて、1958年には日本ドクメンテーション協会が誕生し、これらの団体は1986年に「情報科学技術協会」と改名されました。このように、協会は時代の変化に応じて発展を遂げてきました。

事業内容



資格試験



協会は、情報検索の専門家を育成するための資格試験を実施しています。その中でも特に有名なのが検索技術者検定で、これは1級、2級、準2級、3級の4つのレベルに分かれています。これにより、受験者は自身のスキルに応じた資格を取得することができ、自身の専門性をひとつ上のレベルに引き上げることが可能です。

セミナー



情報科学技術協会では、上記資格試験対策のためのセミナーや、様々な検索技術に関する講座も提供しています。これらのセミナーは、受講者が最新の技術や情報を習得できる場となっており、多くの参加者を集めています。

シンポジウム



また、協会は「Information Professional Symposium (INFOPRO)」というシンポジウムも主催しており、ここでは情報技術に関する最新の研究成果や実務の経験を共有する場が設けられています。

出版



協会は、「情報の科学と技術」という機関誌を発行しているほか、様々な書籍も出版しています。例えば、2013年には「ビブリオバトル入門 - 本を通して人を知る・人を通して本を知る」という書籍を発行し、ビブリオバトルの普及に寄与しています。

在籍した人物



協会には多くの著名な人物が在籍しており、彼らは情報科学の発展に貢献してきました。例を挙げると、伊藤四十二氏（静岡薬科大学学長）、小林胖氏（慶應義塾大学教授）、時実象一氏（愛知大学教授）、山﨑久道氏（中央大学教授）などがいます。

関連項目



この協会に関連する分野には、ドキュメンテーションや国際十進分類法などがあります。これらは情報整理や情報検索の技術において基盤となる重要な要素です。

外部リンク




このように、一般社団法人情報科学技術協会は情報技術の発展と専門人材の育成に取り組む重要な団体として、今後も多くの貢献が期待されます。

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