情報通信局

情報通信局の概要

情報通信局は、日本の警察庁に属する部局であり、近年のサイバー犯罪に対応するために重要な役割を果たしていました。しかし、2022年の4月に「サイバー警察局」という新たな組織へと改革され、情報通信局は廃止されました。－－－

組織構成

情報通信局はさまざまな課や室で構成されており、それらの多くは技官が中心となっていました。具体的には、以下のような組織がありました：

• - 情報通信企画課：局内で唯一、警察官が課長を務める。
• - 情報通信総合研究官：通信に関する研究を行う。
• - 通信運用室：通信の運用を担う。
• - 先端技術導入企画室：新技術の導入を計画する。
• - 情報管理課：情報の管理を担当。
• - 情報化戦略総合研究官：情報化の戦略を研究する。
• - 情報処理センター：データの処理を行う。
• - 通信施設課：通信関連の施設を管理。
• - 情報技術解析課（ナショナルセンター）：情報技術の解析を行う。
• - 高度情報技術解析センター：高度な技術分析を実施。
• - サイバーテロ対策技術室（サイバーフォースセンター）：サイバーテロ対策を専門に扱う。
• - 不正プログラム解析センター：不正プログラムの解析に特化し、20人の専門員が在籍。
• - 解析技術評価分析官：解析技術の評価と分析を行う。

特徴と人材

情報通信局は、他の警察庁の部局とは異なり、主に「警察庁技官」と呼ばれる職員が中心になって運営されていました。局長をはじめ、多くの管理職は技官キャリアであるため、専門知識と技術を背景にした組織の特性が見られます。

全国には7つの管区警察局情報通信部と都道府県警察情報通信部が存在し、それぞれの部門が情報通信局に連携しています。情報通信部に配属される職員は「情通職員」と呼ばれ、別途採用されています。これは、警察官とは異なる枠組みであり、専門的な知識を持つ人材が求められることを意味します。

情通職員の中には技官が大多数を占めますが、庶務を担当する事務官も若干名在籍していることが特徴と言えます。また、情報通信局では警察官も少数ながら配置されています。

任務と役割

情報通信局の任務は、警察法に基づいて定められており、主に以下のような業務を遂行していました。
1. 警察通信に関する業務
2. 所管行政に関する情報の管理及びその技術的研究
3. 犯罪取締りに必要な情報技術の解析
4. 行政の事務能率の向上に向けた業務
5. 警察統計に関する業務（犯罪統計を除く）

このように、情報通信局では全国的な警察無線ネットワークの管理や運営も含め、さまざまな業務を統括していました。また、多様化するネット犯罪に対応するため、局は不断の改革を行い、技官以外の職員も積極的に配置していました。

関連項目

• - 警察庁：情報通信局の上位機関。
• - サイバーテロ：この局が対策を講じていた重大な脅威。

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