惑星のかけら (曲)

スピッツの「惑星のかけら」は、1992年8月26日にポリドールから発売された、バンドにとって通算4枚目のシングルです。同名のアルバム『惑星のかけら』からの先行シングルとしてリリースされました。

この楽曲は、作詞を担当した草野マサムネが、アイザック・アシモフやアーサー・C・クラークといったSF作家の小説からインスピレーションを得て制作されました。イントロから歪んだギターサウンドが印象的で、スピッツの他のシングル作品とは異なる、ロック色の強い楽曲となっています。メンバー自身も、当時「売れることを考えていなかった」と語っており、もし売れ線を狙っていたら、この曲をシングルに選ぶことはなかっただろうと述べています。

このようなロックサウンドを前面に押し出した背景には、「男性ファンを増やしたい」という意図があったとされています。従来のスピッツのイメージとは異なるアプローチで、新たなファン層の獲得を目指したことがうかがえます。

シングル盤は8cmCDでリリースされ、そのジャケットにはアメリカ製の玩具パッケージがそのまま使用されました。このユニークなジャケットデザインも、当時の音楽ファンに強い印象を与えました。

カップリングには「マーメイド」が収録されています。この曲は、後にアルバム『花鳥風月』にも収録されました。

「惑星のかけら」は、スピッツの音楽性の幅広さを示すとともに、彼らの挑戦的な姿勢が表れた楽曲と言えるでしょう。シングルとしてリリースされた後も、アルバムやベストアルバムに収録され、ファンに愛され続けています。

収録曲

1. 惑星のかけら
収録アルバム：『惑星のかけら』、『CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection』
2. マーメイド
収録アルバム：『花鳥風月』

演奏メンバー

草野マサムネ: ボーカル、ギター
三輪テツヤ: ギター
田村明浩: ベース
﨑山龍男: ドラムス、パーカッション(#2)

関連事項

スピッツ
1992年の音楽

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