想い出のかけら

『想い出のかけら』は、1976年7月25日にリリースされた中村雅俊にとって初のベスト・アルバムです。このアルバムは、彼の初期の音楽活動を網羅する作品として、特別な意味を持っています。

収録内容は、デビュー曲である「ふれあい」（1974年）から「盆帰り」（1976年）までのシングルA面・B面を飾った楽曲を中心に構成されています。これらの楽曲は、中村雅俊を一躍スターダムに押し上げた代表曲であり、当時の音楽シーンに大きな影響を与えました。加えて、このアルバムには新曲「あなたを愛する私」と、新たにレコーディングされた「あゝ青春」が収録されており、聴きごたえのある内容となっています。

アルバムはSIDE 1とSIDE 2に分かれており、それぞれ魅力的な楽曲が並んでいます。

SIDE 1には、「盆帰り」、「いつか街で会ったなら」、「風のない日」、「ただお前がいい」、「ふれあい」、「あゝ青春」が収録されています。「いつか街で会ったなら」は、NTV系ドラマ「俺たちの勲章」の挿入歌として使用され、「ただお前がいい」は、同じくNTV系ドラマ「俺たちの旅」のエンディング曲として親しまれました。また、「ふれあい」は、日本テレビ系ドラマ『われら青春!』の挿入歌として大ヒットしました。

SIDE 2には、「俺たちの旅」、「白い寫眞館」、「さすらいの時代」、「夜行列車」、「あなたを愛する私」、「青春貴族」が収録されています。「俺たちの旅」は、NTV系ドラマ「俺たちの旅」の主題歌として広く知られています。「白い寫眞館」は、日本テレビ系ドラマ『つくし誰の子』の挿入歌として使用されました。

このアルバムに収録された楽曲は、当時の若者たちの青春や葛藤を描いたものが多く、ドラマとの相乗効果もあって、多くの人々の心に深く刻まれました。中村雅俊の歌声は、聴く人の心を揺さぶり、懐かしい思い出を呼び起こします。

『想い出のかけら』は、中村雅俊の初期の代表作をまとめて聴くことができる貴重なアルバムです。彼のファンはもちろん、70年代の音楽に興味がある方にとっても、必聴の作品と言えるでしょう。時代を超えて愛される名曲の数々を、ぜひこのアルバムで堪能してください。

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