つくし誰の子

『つくし誰の子』は、1971年から1975年にかけて日本テレビの月曜スター劇場で放送されたテレビドラマです。4つのシリーズを通して、舞台設定を変えながらも、血の繋がらない母親と子供たちの人間模様を描き出しました。

第1シリーズ (1971年7月19日 - 1972年1月24日)

東京の下町を舞台に、弁当屋を営む夏目遊が主人公。彼女は4人の孤児を養子として迎え、共に生活を始めます。血の繋がりを超えた家族の絆、そしてそれぞれの子供たちが抱える葛藤や成長が描かれました。

キャスト
夏目遊：池内淳子
昭：近藤正臣
八重：沢田雅美
大山春子：三浦真弓
大山春政：下元勉
英夫：池田秀一
その他、ハナ肇、園佳也子、北村和夫、杉村春子など豪華キャストが集結
スタッフ
脚本：橋田壽賀子
演出：池田義一、細野英延
プロデューサー：早川恒夫、藤原千晶、平林邦介
主題歌：「つくしの子守歌」（歌：近藤正臣、作詞：橋田壽賀子、作曲：伊部晴美）

第2シリーズ (1972年6月12日 - 11月6日)

舞台を新たに、夫を亡くした女性が、夫の先妻の子、さらにその連れ子と共に生活する姿を描きます。複雑な家庭環境の中で、それぞれの立場から生まれる感情、そして新たな家族の形を模索する姿が描かれました。

キャスト
もとこ：池内淳子
近藤正臣
沢田雅美
長谷川諭
市原悦子
二谷英明
杉村春子
スタッフ
脚本：橋田壽賀子
演出：結城章介、細野英延
プロデューサー：早川恒夫

第3シリーズ (1973年4月23日 - 11月26日)

割烹旅館を舞台に、女将が血の繋がらない4人の子供たちと生活する様子を描きます。旅館という特殊な環境の中で、様々な人間模様が繰り広げられ、子供たちは成長していきます。

キャスト
池内淳子
木村功
村野武範
永井秀和
井川比佐志
杉村春子
スタッフ
原作・脚本：橋田壽賀子
演出：結城章介、細野英延
プロデューサー：早川恒夫

第4シリーズ (1974年10月21日 - 1975年4月14日)

実子と養女を育てる母親の姿を描きます。母親としての愛情、そして子供たちの成長を通して、家族のあり方を問いかけます。

キャスト
池内淳子
杉村春子
中村雅俊
音無美紀子
園佳也子
沢田雅美
北村和夫
松山英太郎
その他、大出俊、永井秀和、渡辺美佐子、遠藤真理子など
スタッフ
作：橋田壽賀子
演出：細野英延
プロデューサー：早川恒夫
* 主題歌：「白い寫眞館」（歌：中村雅俊、作詞：伊藤アキラ、作曲：クニ河内）

『つくし誰の子』は、各シリーズを通して、血縁だけではない家族の絆、愛情、そして人間関係の複雑さを描き出し、多くの視聴者の心を掴みました。橋田壽賀子の脚本、池内淳子をはじめとする名優たちの演技が光る、昭和を代表するホームドラマの一つです。

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