愛がわたしを

愛がわたしを

『愛がわたしを』は、1978年6月15日から9月21日まで、TBS系列の『木曜座』で放送された全15回のテレビドラマです。この作品は、大原麗子が主演を務め、傷ついた過去を持つ男女の愛と人間ドラマを描くことに焦点を当てています。特に、男性週刊誌の編集部を舞台にしていることがこのドラマの大きな特徴です。

あらすじ

物語は「週刊プレイガイ」編集部のグラビア担当である川瀬加津子の視点から展開します。加津子は、ヌードグラビア専門の下請けプロダクション社長・楠田浩介と愛し合っていました。しかし、運命は彼女に試練を与えます。加津子は最終的に浩介の友人である保と結婚しますが、その幸せな結婚生活は長く続きません。保が自動車事故に遭い、意識不明の状態、つまり植物人間になってしまうのです。この状況は、彼女の心を深く傷つけ、生活や仕事の中で新たな愛の影が忍び寄ります。

ドラマは、加津子がどのようにこの困難な状況を乗り越え、真実の愛を見出していくのかが見どころです。心の葛藤や人間関係の複雑さをリアルに描いています。

キャスト

• - 川瀬加津子 - 大原麗子: 主人公で、グラビア担当編集者。
• - 川瀬保 - 大出俊: 加津子の夫で、植物人間となる。
• - 数馬 - 江藤潤: 加津子の義妹の恋人。
• - 川瀬友紀 - 名取裕子: 保の妹。
• - 楠田浩介 - 近藤正臣: ヌードグラビア専門プロダクションの社長。
• - さらに、遥くららや野際陽子、岡田眞澄など多彩なキャストが登場しています。

スタッフ

『愛がわたしを』の原作・脚本は小山内美江子が手掛け、プロデューサーの柳井満が製作しました。音楽は惣領泰則が担当しており、演出には竹之下寛次と柳井満が関わりました。

主題歌

主題歌「終りのない歌」は、及川恒平が作詞、惣領泰則が作曲・編曲を手掛け、惣領智子が歌っています。この曲はドラマの雰囲気をより一層引き立てました。

作品の背景

このドラマは、当時人気のある男性週刊誌「週刊プレイボーイ」編集部の協力を得て制作されました。また、プロデューサーの柳井満と脚本家の小山内美江子のコンビは、後に「3年B組金八先生」で大ヒットを収めることとなる注目のタッグです。

特徴

作品の特徴として、毎回ヌード撮影シーンが登場する点が挙げられます。また、名取裕子の現代劇ドラマでのレギュラー出演はこの作品が初めてという点でも知られています。彼女はこのあとも小山内美江子作品に数多く出演し、注目を浴び続けました。

『愛がわたしを』は、複雑な人間関係や愛の形を考察させられる作品であり、視聴者に深い感動を与えました。

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