愛こんにちは

映画『愛こんにちは』：南国と香港、二つの物語が交錯するミステリー

1974年に東宝映画が製作した『愛こんにちは』は、劇場未公開という形でひっそりと封印された作品です。しかし、その内容は決して見過ごせない魅力に満ち溢れています。物語は、南の島から日本へやってきた少女、春花と、香港の大富豪の娘、玲紅という二人の女性を中心に展開していきます。

春花の父は、日本の大企業の社長であり、彼女は日本での新しい生活をスタートさせようとしていました。一方、玲紅は失踪し、周囲は彼女の行方を必死に捜索します。二人の女性、二つの物語がどのように交錯していくのか、予測不能な展開が繰り広げられます。

豪華キャスト

本作の魅力の一つは、その豪華なキャスト陣です。

黄春花・章玲紅：チェン・チェン
山口一郎：三田明
青木信夫：荒谷公之
北原美保：有吉ひとみ
北原邦子：柳川慶子
北原マユミ：米田奈々子
茂：鈴木ヒロミツ
田中専務：藤木悠
福田常務：田中志幸
中根弁護士：名古屋章
星島徹：立花直樹

ベテラン俳優から若手まで、個性豊かな俳優たちが物語を彩ります。特に、チェン・チェンが一人二役で演じる春花と玲紅は、物語のキーパーソンであり、彼女の演技に注目です。

実力派スタッフ

監督は山本邦彦、脚本は井手俊郎が担当。音楽は小室等と瀬尾一三が手がけ、映像と音楽が見事に融合し、作品の雰囲気を高めています。その他、撮影、美術、録音など、各分野のスペシャリストが集結し、作品を支えています。

監督：山本邦彦
製作：安武龍
脚本：井手俊郎
音楽：小室等、瀬尾一三
撮影：安本英
美術：樋口幸男
録音：増尾鼎
照明：小島正七
編集：小川信夫


『愛こんにちは』は、劇場未公開ということもあり、その存在を知る人は少ないかもしれません。しかし、南国を舞台にした春花の物語、香港を舞台にした玲紅の失踪事件、そして豪華キャストと実力派スタッフによって製作された本作は、一度見たら忘れられない魅力を持っています。幻の名作として、語り継がれるべき作品と言えるでしょう。

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