立花直樹

立花直樹（たちばな なおき、本名：遠藤広樹）は、1950年7月12日生まれの日本の元俳優である。東京都出身で、日本大学芸術学部音楽科中退。幼少期から音楽に親しみ、ヴァイオリンやトランペットを習得。大学時代はトランペットを専攻し、ハイソサエティーというバンドでエレクトーン奏者としても活動していた。

1970年、東宝映画『学園祭の夜 甘い経験』で主演を務め、俳優デビューを果たす。デビュー当時から演技への意欲を燃やし、更なる研鑽を積むことを誓っていたという。その後も精力的に活動を続け、1972年にはTBSの刑事ドラマ『刑事くん』でレギュラー出演。桜木健一の相棒役として人気を博した。同時期には、多才な才能を発揮し、「歌も楽器も芝居も何でもできるタレントになりたい」と抱負を語っていたと伝えられる。

1970年代前半には、特撮ヒーロー番組で主演を務める機会にも恵まれる。1973年の毎日放送『ジャンボーグA』では主人公・立花ナオキ役を演じ、主題歌も歌唱。続く1976年のNET『ザ・カゲスター』でも主演を務めた。これらの作品は、特撮ファンにも広く知られる彼の代表作となっている。

『ザ・カゲスター』終了後には、NETの刑事ドラマ『特別機動捜査隊』にレギュラー出演。1970年代後半まで、時代劇や刑事ドラマにゲスト出演するなど、俳優として活躍を続けた。

しかし、1970年代後半に俳優業から引退。その後は、運動用品店を経営していたが、後に大麻を販売したとして逮捕されるという事件も起こしている。

立花直樹の音楽活動も注目に値する。俳優活動と並行して、作詞作曲にも取り組み、1972年の時点で50曲以上の作品を手掛けていたと伝えられている。特技は歌唱とトランペット演奏。

彼の出演作品は多岐に渡る。テレビドラマでは、『刑事くん』『ジャンボーグA』『ザ・カゲスター』『特別機動捜査隊』などの話題作に出演し、高い人気を獲得した。映画にも多数出演し、『学園祭の夜 甘い経験』『ジャンボーグA&ジャイアント』『ザ・カゲスター』など、主演作も少なくない。

シングルとして『山河遥かなり』『青春の子守唄』などをリリース。また、『ジャンボーグA』の主題歌もカバーしている。彼の音楽作品は、俳優としての彼の活動を彩るものとなっている。

華々しい俳優人生から一転、波乱に満ちた人生を送った立花直樹。その生涯は、多くの人々に記憶されている。彼の活躍は、日本のテレビドラマや特撮番組の歴史に深く刻まれている。才能に恵まれながらも、様々な困難に直面した彼の複雑な人生は、今もなお人々の関心を集めている。

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