愛して愛して愛しちゃったのよ

「愛して愛して愛しちゃったのよ」：時代を超えて愛される名曲

「愛して愛して愛しちゃったのよ」は、1965年に和田弘とマヒナスターズ（メインボーカル：松平直樹）と田代美代子のデュエットで発表され、たちまち大ヒットとなった楽曲です。この曲は、和田弘とマヒナスターズにとって35枚目のシングルであり、田代美代子のブレイクのきっかけともなりました。誰もが口ずさめるキャッチーなメロディーと、情熱的な歌詞が多くの人々を魅了し、時代を超えて愛され続けています。

大ヒットの背景

実はこの曲には原曲が存在します。小沢桂子（スリー・キャッツ）が1963年に「愛しちゃったの」として発表しましたが、当時はヒットしませんでした。その後、成田綾子も歌いましたが、やはりヒットには至りませんでした。しかし、和田弘とマヒナスターズと田代美代子のバージョンが発表されると、瞬く間に人気が爆発。短期間で100万枚を突破し、前年の「お座敷小唄」に続き、和田弘とマヒナスターズにとって2年連続のミリオンセラーとなりました。

楽曲構成

和田弘とマヒナスターズ & 田代美代子盤は、両曲とも作詞・作曲を浜口庫之助、編曲を寺岡真三が手掛けています。

1. 愛して愛して愛しちゃったのよ
2. 泣き曜日 - 歌：和田弘とマヒナスターズ

多彩なカバーバージョン

この曲は、多くのアーティストによってカバーされています。日本語のカバーとしては、ペギー・マーチ & ベニー・トーマスのバージョンや、はやぶさのアルバム『歌謡カヴァーソングス』に収録されたバージョンがあります。また、テレサ・テンをはじめ、多くの歌手によって中国語のカバーも歌われています。さらに、イッセー尾形による替え歌カバー「疲れて、疲れて、疲れちゃったのよ」や、原由子&稲村オーケストラのバージョンなど、多種多様なカバーが存在します。

原由子&稲村オーケストラによるカバー

SOUTHERN ALL STARS and ALL STARS名義で発売されたアルバム『稲村ジェーン』からのシングルカットとして、1990年9月21日に8cmCDでリリースされました。このバージョンは、桑田佳祐と小林武史が編曲を手掛け、原由子のボーカルと桑田佳祐のバックコーラスが絶妙に絡み合う、軽快でポップなアレンジが特徴です。カップリングには、ザ・クローヴァーズのカバー「LOVE POTION NO.9」が収録されています。

映画化とCMでの使用

1966年には、本曲を題材とした歌謡映画が日活系で公開されました。浜田光夫が主演を務め、田代美代子やマヒナスターズも助演として出演しています。また、CMソングとしても数多く使用されており、三起商行「マンスリー・ミキハウス」や、エスエス製薬「エスカップC1000」、明治製菓「レガ」、サントリー「カクテルカロリ。カクテルスムージー」、ポカリスエットなど、様々な企業のCMを彩ってきました。

幅広い世代に愛される理由

「愛して愛して愛しちゃったのよ」は、その時代を反映したアレンジや、様々なアーティストによるカバーを通じて、常に新しい魅力を放ち続けています。誰もが共感できる恋愛の情熱を歌った歌詞と、一度聴いたら忘れられないメロディーは、時代を超えて人々の心に響き、歌い継がれていくことでしょう。

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