愛のドラマシリーズ

愛のドラマシリーズ

『愛のドラマシリーズ』は、1977年4月4日から1979年3月26日までの約2年間、東京12チャンネル（現在のテレビ東京）で放送されたテレビドラマシリーズです。月曜日の午後9時から放送され、視聴者に「愛」をテーマにしたドラマを届けることを目的に新設された枠です。このシリーズは、週ごとに異なるストーリーを持つ全12作品で構成され、視聴者の心を掴む内容が展開されました。

シリーズの背景

放送当初、東京12チャンネルの月曜21時枠は『プレイガールシリーズ』や米国製アクションドラマ『特別狙撃隊S.W.A.T.』などのアクション作品を中心に放送していました。しかし、このアクション路線から一新して、1977年の春の改編で「愛」をテーマにしたドラマ枠を設けることになりました。これにより、アクションではなく、感情豊かなストーリーを視聴者に提供する試みが始まったのです。

放送された作品

このドラマシリーズは、2ヶ月ごとのサイクルで少なくとも12作品が放送されました。初年度の1977年には以下の作品が登場しました：

• - チーちゃん ごめんね（4月4日～5月30日）
• - 葦麻の家（6月6日～7月25日）
• - いとしのエルザ（8月1日～10月3日）
• - 海のオルゴール（10月10日～11月28日）
• - 芙蓉の人（12月5日～1978年1月30日）

1978年には以下の作品が続きました：

• - おにいちゃんはいちばんぼし（2月6日～3月27日）
• - いずこより（4月3日～5月29日）
• - 美しき背信（6月5日～7月24日）
• - お父さんありがとう（7月31日～9月18日）
• - あなたの光でいたい（9月25日～11月13日）
• - 孤独の賭け（第2シリーズ）（11月20日～1979年1月15日）

この中でも特に「お父さんありがとう」は多くの視聴者に愛され、そのドラマチックなストーリーが話題を呼びました。

1979年には最後の作品である「泣かないで母さん」が放送され、シリーズは幕を閉じました。この作品もまた、深い感情が描かれ、多くの人々の心に残る印象を与えました。

シリーズの影響とその後

『愛のドラマシリーズ』の放送後、この枠は再びアクションドラマにシフトし、『ザ・スーパーガール』や『ミラクルガール』といったお色気満載の作品が放送されるようになりました。このシフトは、視聴者のニーズやテレビ業界のトレンドを反映した結果だと考えられます。

このように、『愛のドラマシリーズ』は日本のテレビドラマにおいて重要な役割を果たし、視聴者に「愛」という普遍的なテーマを通じて感情の深みを伝える貴重な作品群となりました。

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