愛媛県道330号藤縄長浜線
愛媛県道330号藤縄長浜線
愛媛県道330号藤縄長浜線は、愛媛県大洲市の藤縄から長浜に至る路線であり、主に柳沢地区とJR四国予讃線の伊予長浜駅を結んでいる。興味深い点として、この路線は愛媛県の県道の中で唯一、まだ供用されていない一般県道である。
概要
この道路は、特に終点近くの長浜町黒田を除いて、ほぼ全線が狭い未改良の山道で構成されている。車両が通行可能な箇所は存在するが、ガードレールなどの安全設備が設置されていない区間が多く、通行する際は十分な注意が必要だ。長浜町黒田に至る2車線の部分は一部整備されているが、それ以外の路線は狭く、改良が進んでいない現状が続いている。
この未改良の背景として、愛媛県道330号の県道認定は1979年（昭和54年）に行われたものの、道路用地の登記が未完了であったことが挙げられる。そのため、愛媛県では全線の登記が完了するまで、県道としての正式な改良を行わない方針を採っている。しかし、長浜町黒田から国道378号にかけての区間については、地形上の理由から道の改良が難しいため、過疎代行事業として高架橋で結ばれた2車線の国道が実際に整備され、この部分は大洲市道黒田大屋線として供用が開始されている。
路線データ
地理
愛媛県大洲市を通るこの県道は、沿線地域で多くの場所に隣接している。例えば、起点付近には大洲柳沢郵便局や、愛媛たいき農業協同組合の本所である柳沢支所、大洲市柳沢公民館などの施設が存在する。また、自然の観光名所として知られる壺神山や樫谷棚田、無事喜地のタブノキがあり、さらに肱川あらし展望公園や伊予長浜駅も沿線に位置している。
加えて、大洲警察署の長浜交番や長浜港もこの地域に含まれているため、地域の生活インフラとしても重要な役割を果たしている。
脚注
この道路の未供用に関する問題は、地域住民にとっても大きな関心事であり、道路の整備は今後の課題とされている。愛媛県道330号藤縄長浜線は、地域の発展や交通利便性向上につながる重要な要素であり、今後の取り組みが期待される。特に過疎代行事業での新たな道路整備が進んでいることから、この県道の将来にも注目が集まるだろう。
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