愛宕上杉通

愛宕上杉通について

愛宕上杉通（あたごかみすぎどおり）は、宮城県仙台市の主要な道路の一つで、南北に延びています。この通りは、北端が仙山線と交わる北仙台ガードの近くに位置し、南端は愛宕大橋に接続しています。通りのほとんどの部分は青葉区内にあり、愛宕大橋付近が青葉区と太白区の境界となっています。愛宕上杉通は、国道286号の一部と宮城県道22号仙台泉線（旧国道4号）等から成り立ち、仙台市の愛称名付け道路の一つとして1983年に公募によって命名されました。

路線の構成

愛宕上杉通は複数の道路の総称です。具体的には、次の道路が含まれています。愛宕上杉通が広瀬通と交差する中央2丁目交差点では、仙台市道が南北に分かれて管理されています。

1. 仙台市道青葉1153号・愛宕上杉通1号線
- 起点：中央2丁目交差点
- 終点：昭和町交差点
- 全長：1,845.8m

2. 仙台市道青葉1154号・愛宕上杉通2号線
- 起点：中央2丁目交差点
- 終点：仙台市立病院前交差点
- 全長：1,308.0m

3. 国道286号（一部）
- 仙台市立病院前交差点～愛宕大橋南詰の区間

愛宕上杉通は交通量に応じて車線数が異なります。北端から昭和町交差点間は片側2車線、北四番丁から仙台市立病院前交差点間は片側3車線、市立病院前から愛宕大橋北詰までの間は南行きが4車線、北行きが6車線で、ラッシュ時はリバーシブルレーンが設けられていましたが、2016年以降、片側3車線に固定されました。この通りには、勝山公園近くに樹木を見ることができる抑制的な形状が見られ、旧町名や通り名も併存しています。

歴史的背景

愛宕上杉通は、江戸時代の仙台城下町の時代から多くの歴史を刻んできました。城下町に存在していた道は、それぞれ独立しており、現在の愛宕上杉通とは異なっていました。1876年には急速に市街地化が進み、1923年に宮城師範学校や旧制第二高等学校が移転したことで、道は発展しました。特に、1945年の仙台空襲による復興過程で、新たに整備された道路網が今の姿の基礎となっています。戦後の復興活動を経て、通りには数多くの特長をもつ道路が整備されるようになりました。

特徴と景観

愛宕上杉通は、様ざまな景観と施設が並ぶエリアとしても知られています。中央2丁目交差点から昭和町交差点までの間には、美しいイチョウ並木が整備されています。特にイチョウ並木の坂は「銀杏坂」と称され、多くの市民に親しまれています。また、市立病院前までの仮設的なバス停や商業施設が並び、交通の便を図りやすい状況を提供しています。

このように、愛宕上杉通は地域に根付いた歴史ある道であり、交通路としてだけでなく、仙台市民や訪問者に対しても魅力的な環境をましていく重要な役割を持っています。

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