愛知県立愛知工業高等学校

愛知県立愛知工業高等学校について

愛知県立愛知工業高等学校は、愛知県名古屋市北区福徳町に位置し、1901年に設立された長い歴史を持つ公立の工業高等学校です。この学校は、略称として「愛工」と呼ばれ、地域の職業教育を担う重要な役割を果たしてきました。

歴史

学校の始まりは1901年にさかのぼります。当初は「愛知県立工業学校」として設立され、1948年の学制改革により現校名の「愛知県立愛知工業高等学校」に改称されました。2011年には創立110周年を迎え、多くの卒業生を輩出してきました。教育の目的は、技術革新に対応するための基礎学力や技能を身に付けた、実践的な工業人の育成にあります。

設置課程・学科

全日制課程では、以下の6学科が設置されていました:

• - 電子機械科 (略称: M)
• - 電気科 (略称: E)
• - 情報技術科 (略称: S)
• - 建設科 (略称: AC)
• - 化学工業科 (略称: D)
• - デザイン科 (略称: DS)

定時制課程は、電子機械科と建築科の2学科で構成されており、修業年限は通常4年ですが、通信制高校との併修により3年で卒業することも可能でした。

校訓と教育目標

校訓には「創意工夫」、「勤労尊重」、「責任遂行」が掲げられており、これに基づいて教育が行われていました。教育目標は、個性を伸ばしつつ知・徳・体のバランスの取れた人間形成を目指すもので、実践的かつ様々な分野に役立つ能力を養うことを重視していました。

校章・校歌

校章は時代とともに変遷しており、初代は「愛工」の文字をデザイン化したものでした。現在の校章は1948年に改定され、ほぼ前代を継承しつつ、文字のデザインが変更されています。校歌は中條雅二が作詞、中野二郎が作曲し、合唱で親しまれていました。

同窓会

卒業生たちの絆を深めるため、「愛工会」と称される同窓会が運営されており、卒業生同士が交流する場として機能しています。

沿革

愛知県立愛知工業高等学校は数度の改称や統合を経て、その歴史において多くの変化を経験しました。特に、2016年には愛知県立東山工業高校と統合され新たな「愛知県立愛知総合工科高等学校」としてスタートしました。その後、2018年3月31日には閉校となりました。

部活動

全日制課程では運動部や文化部が盛んに活動しており、茶華道や書道、研究部の同好会も設置されていました。一方、定時制では建築研究部やパソコン部、軽音楽部などがあり、学生たちが学校生活を充実させるために多様な活動に励んでいました。

アクセス

最寄り駅は名古屋市営地下鉄鶴舞線の庄内通駅及び名城線の黒川駅で、交通の便も良く、周辺には小学校や郵便局が位置しています。

愛知県立愛知工業高等学校は、その長い歴史とともに多くの学びの場を提供し、地域社会に貢献してきました。後身の「愛知県立愛知総合工科高等学校」が新たな形でその役割を引き継ぎ、次世代の技術者やクリエイター育成に寄与することでしょう。

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