慈恩寺 (さいたま市の大字)

慈恩寺（じおんじ）について

埼玉県さいたま市岩槻区の大字である慈恩寺。郵便番号は339-0009で、地域名の由来となった慈恩寺が存在します。 この地域は、歴史的にも重要な位置を占め、自然環境との調和が取れた場所として知られています。

地理的な特徴

慈恩寺は、さいたま市岩槻区の北部、大宮台地の一部に位置しています。最寄りの豊春駅や東岩槻駅からはそれぞれ約2キロの距離があり、足を運ぶ際は少しの距離を必要としますが、さいたま市のコミュニティバスが地域内を循環しているため、アクセスは容易です。また、地区の西側と南側には、大小五つの飛地が点在しており、最も遠いものは蓮田市黒浜と接しています。地域内には、埼玉県の重要遺跡である桜山貝塚も存在し、歴史的な興味を引くスポットとなっています。

河川・池沼

慈恩寺には元荒川や上院落といった河川があり、また慈恩寺沼という池も存在します。水と緑に恵まれたこの地域は、豊かな自然環境を形成しています。

地価

住宅地の地価は、2018年1月1日の公示地価によると、慈恩寺字入山802番1の地点で2万5100円/m2となっており、周辺地域における価格の水準を示しています。

歴史的背景

慈恩寺は元々、江戸時代に存在していた武蔵国埼玉郡岩槻領に属する慈恩寺村でありました。元々は岩槻藩領であったものの、1682年からは慈恩寺領となり、実施された検地は1628年に行われました。その後、同年に村が二つに分かれから、1732年には新たな新田が開発されました。

近代では、1871年に埼玉県、1879年には南埼玉郡に組み入れられ、1889年には複数の村が合併し慈恩寺村が設立されるとともに、地域名としての慈恩寺が確立されました。以後、地域の発展とともに小学校の設立（1892年）や、1954年には岩槻町に編入され市制施行に至ります。2005年にはさいたま市に合併され、現在の岩槻区に属しています。

現在の慈恩寺

慈恩寺地区には、埼玉県立岩槻北陵高等学校やさいたま市立慈恩寺小学校、慈恩寺中学校などの教育機関があり、地域の教育環境も充実しています。その他にも、慈恩寺郵便局や慈恩寺親水公園、公益施設としての双樹記念病院やいわつき自動車学校もあり、地域住民の生活を支えています。

ただし、鉄道は通っていないため、最寄駅からは徒歩やバスでの移動が必要です。全体として、慈恩寺は歴史と自然が共存する非常に魅力的な地域と言えるでしょう。

もう一度検索