慎司 (小惑星)

小惑星16796慎司

小惑星16796慎司は、小惑星帯に位置する小惑星です。1997年2月、埼玉県のアマチュア天文家である佐藤直人によって、埼玉県秩父市にてこの天体が初めて発見されました。この小惑星は探索者の名からその名を冠することになります。

命名の背景

2010年11月、小惑星は故・鶴田慎司に因んで「慎司」と名付けられました。鶴田氏は宇宙航空研究開発機構（JAXA）のエンジニアであり、2007年9月14日に種子島宇宙センターから打ち上げられた月周回衛星かぐや（SELENE）のプロジェクトに携わりました。彼の業績は、日本の宇宙技術の進展に寄与した重要なものであり、小惑星にこの名が付けられることは、彼の功績を称えるものでもあります。

かぐやプロジェクト

かぐやは、月の詳細な観測を目的とした衛星で、地球から月への移動や月面の詳細なデータ収集において重要な役割を果たしました。特に、かぐやに搭載された二つの子衛星、おきなとおうなは、さまざまな観測機器を用いて月の表面を調査し、地球や他の天体との関係を研究しました。おきなとおうなは、リレー衛星とVRAD衛星としてそれぞれの機能を果たし、彼らの設計には鶴田氏が深く関与していました。

軌道要素と関連情報

小惑星16796慎司については、JPL (Jet Propulsion Laboratory) のSmall-Body Database Browserでその軌道要素を見ることができます。また、彼の名前が含まれる小惑星の一覧には、16001から17000までの小惑星が含まれています。これらの情報は、天文学の研究や興味を持つ人々にとって価値ある資料となっています。小惑星慎司は、宇宙の神秘を解明するための重要な手がかりとなりえます。

最後に

小惑星16796慎司の発見と命名は、天文学のコミュニティにおける運命的な結びつきを示しています。人類の宇宙への探求心と、宇宙技術への貢献が融合したこの天体は、今後の研究や宇宙探査において新たな発見をもたらすかもしれません。

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