成嶋涼

成嶋 涼

成嶋 涼（なるしま りょう）は、1971年6月3日生まれ、京都府出身の日本の女優です。本名は早瀬 恵子。身長161cm、血液型O型。

来歴と人物

幼少期からアクションに興味を持ち、香港のアクションスター、ジャッキー・チェンに強い憧れを抱いていました。その情熱が高じ、アクション俳優の登竜門としても知られる倉田プロモーションの門を叩きます。特技は格闘技、特にカンフー系の技に長けており、その身体能力は女優としてのキャリアにおいて大きな強みとなりました。

デビュー当初は本名の早瀬恵子として活動していましたが、後に事務所を移籍した際に咲田めぐみと改名。現在は成嶋涼という芸名で活動しています。

プライベートでは、『地球戦隊ファイブマン』で共演した俳優の小林良平さんと結婚し、三人の子供をもうけましたが、その後離婚されています。

主な活動

成嶋涼のキャリアは、その卓越した運動能力を活かした特撮作品への出演が特に notable です。中でも、スーパー戦隊シリーズへの貢献は顕著です。

1989年にはシリーズ第13作『高速戦隊ターボレンジャー』にゲスト出演し、カンフー少女・山口美香役でそのアクションを披露しました。翌1990年から放送されたシリーズ第14作『地球戦隊ファイブマン』では、メインキャストの一人である星川レミ、そして変身後の姿であるファイブイエローを演じ、広くその名を知られることとなります。ファイブイエローは、スーパー戦隊シリーズ史上初の女性イエローであり、成嶋はその役柄を通じて、女性アクションヒーローの可能性を示しました。番組終盤や後年のゲスト出演時には、自らファイブイエローのスーツアクターも務めるなど、演技とアクションの両面で活躍しました。

その後も、シリーズ第18作『忍者戦隊カクレンジャー』に、花のくノ一組の一員であるサクラ役で出演するなど、戦隊シリーズに複数回関わっています。2012年には、シリーズ35周年作品である『海賊戦隊ゴーカイジャー』の第49話と最終話に、約21年ぶりに星川レミ役でゲスト出演し、多くのファンを喜ばせました。

スーパー戦隊シリーズ以外にも、数々の特撮やアクション作品に出演しています。『とんねるずのみなさんのおかげです』の人気コーナー『仮面ノリダー』では女ジョッカー役を、『特捜エクシードラフト』では南條真弓役を演じました。また、劇場公開作品やオリジナルビデオ作品など、多くのアクション映画でもその存在感を示しています。

近年は、ユニバーサルスタジオジャパン（USJ）のアトラクション『ターミネーター 2:3-D』において、主人公サラ・コナー役の声（日本語版）を担当するなど、活動の幅を広げています。

エピソード

『地球戦隊ファイブマン』のファイブイエロー役のオファーを受けた際、当時のスーパー戦隊シリーズにおけるイエローは『秘密戦隊ゴレンジャー』のキレンジャーのイメージから「カレー好き」という印象が強く、そのイメージに自身の役柄が合うか心配し、一度は出演を断りかけたという逸話があります。

また、『ファイブマン』撮影当時はまだ高校生で、共演者からはセーラー服姿で撮影所に通っていた様子が語られています。一方で、共演者がアクションに不慣れな際には、得意の格闘技を活かしてアクション指導を行うなど、そのプロフェッショナルな一面を見せていました。共演者の小林良平さんからは、成嶋涼さんの勘の鋭さや、共に演技をしていても全く疲れないといった高い評価を受けています。

『海賊戦隊ゴーカイジャー』へのゲスト出演は、かつて『ファイブマン』で共に仕事をした旧知の仲である竹本昇監督に、成嶋さん自身から連絡を取ることで実現したものです。長年の時を経て、再び星川レミとしてファンに姿を見せたことは、大きな話題となりました。

これらの活動を通じて、成嶋涼は日本のアクション・特撮シーンにおいて、その確かな実力と個性で独自の地位を築いています。

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