成貴旅客専用線

成貴旅客専用線は、中国の四川省成都市と貴州省貴陽市を結ぶ高速鉄道であり、総延長632.6kmに及ぶ路線です。設計速度は250km/hで、複線電化方式を採用しています。

路線の詳細

この路線の本線は、成都東駅を起点とし、四川省内の楽山市、宜賓市、雲南省の昭通市、そして貴州省の畢節市を経由して、終点の貴陽東駅に至ります。貴陽東駅では、上海と昆明を結ぶ滬昆旅客専用線に接続し、広範囲な都市間を結ぶ鉄道ネットワークの一部を担っています。

さらに、成貴旅客専用線には支線として、楽山駅から分岐して峨眉山へと至る31kmの峨眉山支線があります。この支線を含めた成都東駅から峨眉山支線までの区間は、建設中は成綿楽旅客専用線という名称で呼ばれていました。

建設の経緯

成貴旅客専用線の建設は、2008年12月30日に成綿楽旅客専用線として着工されました。その後、2013年12月25日に楽山駅 - 貴陽東駅間の建設が開始されました。そして、2014年12月30日には、成都東駅 - 峨眉山駅間が開通し、部分的な運行が開始されました。

その後、2019年6月15日に楽山駅 - 宜賓西駅間が開通し、路線は段階的に延伸されました。そして、2019年12月16日に宜賓西駅 - 貴陽東駅間が開通したことで、全線が開通し、成貴旅客専用線は完全にその機能を果たすことになりました。

この路線の開通は、沿線地域の経済発展と人々の移動の利便性向上に大きく貢献しています。特に、観光地としても知られる峨眉山へのアクセスが向上したことで、観光客の増加も見込まれています。また、成都市と貴陽市という二つの主要都市を結ぶことで、ビジネスや文化交流の促進にも繋がることが期待されています。

成貴旅客専用線は、中国の高速鉄道網において重要な路線の一つであり、今後もその役割はますます大きくなるでしょう。

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