我孫子智美

我孫子智美の概要

我孫子智美（あびこ ともみ）は、1988年3月17日生まれの日本の元陸上競技選手で、専門は棒高跳です。滋賀県草津市出身で、同志社大学を経て光泉AC、さらには滋賀レイクスターズに所属してきました。彼女の競技人生は数々の栄光に彩られ、特に大学時代は数多くの記録を打ち立てました。

学生時代の成果

我孫子選手は光泉中学校では走高跳を主に競技していましたが、その後光泉高等学校に進学し、顧問の勧めにより棒高跳を始めました。高校時代には2005年に当時の高校歴代2位となる4m00cmを記録し、その才能を示しました。

同志社大学に入学後、彼女は2006年から2009年までの日本インカレで4連覇を果たし、さらに日本学生記録を6度も更新しました。特に2008年の第92回日本選手権での初優勝は、彼女の競技人生における大きな節目となりました。

プロ選手としての道

大学卒業後の2010年、我孫子選手は光泉ACに所属して競技を続け、その後滋賀レイクスターズに移籍しました。同年の第94回日本選手権では優勝し、11月にはアジア大会で銅メダルを手にしました。さらに2012年には第96回日本選手権で従来の日本記録を4cmも上回る4m40cmをクリアし、3連覇とともにロンドンオリンピックの代表にも選ばれました。

ロンドンオリンピックでは4m25cmの結果で予選19位となり、メダル獲得は逃しました。その後は、日本記録保持者という重圧や怪我に苦しむこととなり、リオデジャネイロオリンピックや東京オリンピックへの出場を断念する事態になりました。

引退とその後の活動

2020年8月、我孫子選手は滋賀県選手権の試合中に右肩を脱臼し、翌月には手術を受けましたが、12月には現役引退の決断を下しました。2021年3月には滋賀県庁で引退会見を行い、翌月には滋賀県立体育館で引退セレモニーを開催しました。

引退後は滋賀レイクスターズのスタッフとして活動しており、陸上競技の発展に寄与しています。

主な成績

我孫子智美選手の成績は、国内外問わず輝かしい数々のタイトルで満ちています。以下に彼女の主な成績を示します。

• - 2005年 - 世界ユース選手権 10位
• - 2006年 - 日本選手権 3位
• - 2006年 - 日本インカレ 1位
• - 2006年 - 世界ジュニア選手権 7位
• - 2008年 - 日本選手権 1位
• - 2008年 - 日本インカレ 1位
• - 2012年 - 日本選手権 1位 4m40cm（日本新記録）
• - 2012年 - ロンドンオリンピック 予選 19位タイ

彼女の競技人生は、充実した成績と多くの人々に感動を与えるものでした。これからの活動においても、彼女の影響力は続いていくと期待されます。

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