戦慄怪奇ファイル コワすぎ!FILE-01【口裂け女捕獲作戦】

戦慄怪奇ファイル コワすぎ！FILE-01【口裂け女捕獲作戦】詳細解説

2012年7月4日に発売された『戦慄怪奇ファイル コワすぎ！FILE-01【口裂け女捕獲作戦】』は、モキュメンタリー形式のホラー作品として人気を博した『戦慄怪奇ファイル コワすぎ！』シリーズの第一作目です。本作品は、都市伝説として知られる口裂け女を題材に、その実態に迫るドキュメンタリー風の映像で構成されており、視聴者を恐怖へと引き込みます。

ストーリー概要

物語は、住宅街で撮影された、トレンチコートを着た長身でマスクをつけた不審な女性の動画投稿から始まります。主人公である映像制作会社ディレクターの工藤は、この女性を「現代に蘇った口裂け女」と断定し、彼女を捕獲して一攫千金を狙うことを決意します。アシスタントの市川、カメラマンの田代と共に、投稿者である矢野と北村から話を聞き、現場検証や近隣住民への聞き込み調査を進めていきます。

調査を進める中で、口裂け女らしき女性が住んでいたとされる公園や、気味の悪い落書きが発見された場所など、様々な場所で手がかりを探ります。そして、聞き込み調査を通して、口裂け女と関係のあるホームレスの存在や、呪いのアイテムの存在を突き止めます。さらに、古い呪術に詳しい人物へのインタビューなどを通して、口裂け女の過去や、彼女に関わる呪いの真相へと迫っていきます。

工藤たちは、調査を進める過程で、次々と不可解な出来事や危険な状況に遭遇します。ホームレスの死、投稿者の失踪、そして、夜中に現れる口裂け女の姿…。工藤の口裂け女捕獲作戦は失敗に終わり、物語は衝撃的な結末を迎えます。

登場人物

工藤仁（大迫茂生）： 映像制作会社ディレクター。粗暴で短気な性格だが、臆病な一面も持つ。
市川実穂（久保山智夏）： 工藤のアシスタントディレクター。冷静沈着で、工藤の暴走を抑制する役割も担う。
田代正嗣（白石晃士）： カメラマン。常に冷静に撮影を続け、怪現象を記録する。
口裂け女（西山真來）： 都市伝説の口裂け女に酷似した人物。呪術と関わりを持つ。
矢野明（舘野豪）、北村一史（村上ROCK）： 不審な女性の動画を投稿した人物。
呪われたホームレス（仁科貴）： 口裂け女が身を寄せていた公園に住むホームレス。
犬井（松本雅子）： 呪術師の一族の末裔。
南山博隆（富岡邦明）： 呪術に詳しい研究家。

作品の評価と影響

『戦慄怪奇ファイル コワすぎ！FILE-01【口裂け女捕獲作戦】』は、その独特な演出とリアリティのある映像で、多くの視聴者を恐怖に陥れました。低予算ながらも高いクオリティの作品として評価され、シリーズ化、劇場上映、コミカライズへと繋がりました。特に、「呪いの髪飾り」などのアイテムは、後のシリーズ作品にも登場し、重要な役割を果たしています。名古屋のシネマスコーレでのワールドプレミア上映や、「史上最恐の劇場版」公開記念イベントでの上映は、その人気と影響力の大きさを示しています。また、2024年には『月刊コミックビーム』にて羽生生純氏によるコミカライズも実現しました。

まとめ

『戦慄怪奇ファイル コワすぎ！FILE-01【口裂け女捕獲作戦】』は、口裂け女という都市伝説を題材に、リアリティのある映像と緊迫感のある展開で、視聴者に強烈なインパクトを与える作品です。モキュメンタリー形式による独特な演出、個性的な登場人物、そして、謎に満ちた物語は、多くのホラーファンを魅了し続けています。低予算ながら、高い完成度と独自の世界観を確立し、後のシリーズ作品へと繋がる重要な作品として、ホラー映画史にその名を刻んでいます。

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