房村精一

房村精一氏は、1947年3月18日に生まれ、日本の司法界で重要な役割を果たした人物です。東京大学法学部を卒業後、1969年に司法修習生となり、1971年に京都地方裁判所判事補としてキャリアをスタートさせました。その後、東京法務局訟務部、東京地方裁判所、福島家庭裁判所など、様々な裁判所での勤務を経て、裁判官としての経験を積みました。

1984年からは、法務省での勤務が始まり、法務大臣官房司法法制調査部参事官、民事局の各課長を歴任。法務大臣官房秘書課長、司法法制調査部長、司法法制部長など、法務行政の中枢を担う重要な役職を歴任しました。2001年には法務省民事局長に就任し、日本の民事法制を支える重要な役割を果たしました。

2005年からは裁判官としてのキャリアを再開し、東京高等裁判所部総括判事、さいたま地方裁判所長、仙台高等裁判所長官、名古屋高等裁判所長官といった要職を歴任しました。2012年に定年退官するまで、裁判官として司法の現場で活躍し続けました。

退官後も、房村氏はその豊富な経験と知識を活かし、社会貢献を続けました。東京都労働委員会委員（公益委員）及び会長として、労働問題の解決に尽力しました。また、2013年からは公安審査委員会委員長に就任し、再任も果たしました。さらに、横浜銀行やコンコルディア・フィナンシャルグループ、日本化薬株式会社で社外監査役や取締役を務め、企業経営の健全化にも貢献しました。

2017年には、長年にわたる司法行政への貢献が評価され、瑞宝重光章を受章されました。房村精一氏は、裁判官、法務官僚、そして企業役員として、幅広い分野でその手腕を発揮し、日本の社会に貢献した人物として、その功績は高く評価されています。

房村氏の経歴をまとめると、以下のようになります。

1969年：東京大学法学部卒業
1971年：京都地方裁判所判事補
1984年：法務大臣官房司法法制調査部参事官
1990年：法務省民事局第二課長
2001年：法務省民事局長
2005年：東京高等裁判所部総括判事
2006年：さいたま地方裁判所長
2009年：仙台高等裁判所長官
2011年：名古屋高等裁判所長官
2013年：公安審査委員会委員長
* 2017年：瑞宝重光章受章

これらの経歴からも分かるように、房村氏は司法界、行政界、そして企業界において、その卓越した能力と豊富な経験を活かし、多岐にわたる分野で活躍されたことが分かります。

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