所さん&おすぎの偉大なるトホホ人物伝

所さん&おすぎの偉大なるトホホ人物伝

『所さん&おすぎの偉大なるトホホ人物伝』は、2004年4月16日から2005年9月16日まで、テレビ東京系列で毎週金曜日20:00 - 20:54に放送されていた歴史バラエティ番組です。略称は「所おすぎトホホ人物伝」で、所ジョージとおすぎが司会を務めました。

番組概要

この番組は、歴史上の偉人たちの知られざる一面や、ちょっと間抜けな「トホホ」なエピソードを紹介することをコンセプトとしていました。初回放送では、新選組と近藤勇を特集し、歴史好きの間で話題となりました。また、番組内には「ドランクドラゴンのトホホマニア」（2005年3月まで）や「ビビる大木のマニアなセンス」（2005年4月から）といったコーナーも設けられ、バラエティ要素も盛り込まれていました。

出演者

司会

所ジョージ
おすぎ

レギュラー

吉田照美
荒俣宏
ドランクドラゴン（-2005年3月）
ビビる大木（2005年4月-）

番組の評価

番組は、歴史を面白おかしく紹介するスタイルで人気を集めた一方、その内容には多くの批判も寄せられました。特に、信憑性の低いゴシップを好んで取り上げたり、ほとんど捏造としか言えないような事実を歪曲した内容が多かったことが問題視されました。

例えば、番組では以下のような問題点が指摘されています。

毛利元就が、正室の妙玖が病気の際に浮気をしたという逸話を、事実として紹介。しかし、その根拠は不明確でした。
武田信玄が、寵童への釈明の手紙を、正室・三条の方への釈明の手紙であるかのように捏造し、三条の方を「戦国一の嫉妬妻」として描いた。実際には、三条の方はそのような手紙を受け取ったという記録はありません。
埼玉県の陽雲寺にある肖像画を、三条の方のものとして紹介しましたが、実際には武田信実の正室の可能性が高い。
『絵本太閤記』の創作である、黒百合を巡る淀殿と高台院の争いを、史実であるかのように取り上げた。

このように、番組は歴史的な事実をないがしろにし、面白さを追求するあまり、虚偽の情報や誤った解釈を広める結果となっていました。

お蔵入り

2004年6月18日放送予定だった「アドルフ・ヒトラー」の回は、放送中止となりました。代わりに、翌週に放送予定だった「トーマス・エジソン」の回が繰り上げ放送されました。ヒトラー回の放送中止理由は明らかにされていませんが、内容が過激であった可能性が指摘されています。

スタッフ

番組の制作には、多くのスタッフが関わっていました。

ナレーター：垂木勉、井上喜久子
構成：内田裕士、川原慶太郎、つかはら、末谷真澄、富樫佳織
企画プレーン：谷口秀一
テクニカルディレクター：橋本尚志、高柳道也
カメラマン：近藤剛史
ビデオエンジニア：田中健二
音声：西山恵美子
照明：小林高幸、水野暁夫
ロケ技術：エンドレス
美術制作：三浦良文
セットデザイン：斎藤卓志
美術進行：高橋昭三
メイク：山田かつら
ロケ美術：tac
CG: EDEL JAPAN CO.LTD、teeves grapcpics.inc
VTR編集：辻泰治（麻布プラザ）
MA：伊藤敬一（麻布プラザ）
選曲効果：白根沢修、保苅智子（サウンドエッグノッグ）
タイムキーパー：佐奈恵
番組宣伝：走尾奈美絵→岡仁（テレビ東京）
制作デスク：栗橋玲子
リサーチ：K2メッシュ、プロポ
演出補：井上耕太、桜田江利子、まっつん（松岡）、吉田有希、中川寛之、笠真奈美、千葉達也
ディレクター：米沢照明、山下慎一郎、財田正剛、小野務、塚本恭史、石田、堅田晋輔、松村聖治、高橋尚樹、古市誠
総合演出：大熊一郎
プロデューサー：永田浩一（テレビ東京）、河島正三郎、関英一、のぶさん、滝川均
チーフプロデューサー：多田暁（テレビ東京）
技術協力：テクノマックス、テレビ東京アート（旧：テレビ東京照明）
制作協力：TV CLUB
製作：テレビ東京、オフィス・トゥー・ワン

外部リンク

* 所さん&おすぎの偉大なるトホホ人物伝

この番組は、歴史の面白さを伝える一方で、史実を歪曲するという問題点を抱えていました。そのため、歴史を学ぶ際には、複数の情報源を比較検討し、批判的な視点を持つことが重要であることを教えてくれます。

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