所功

所功：日本[[法制史]]を究める歴史学者

所功（ところ いさお）氏は、1941年岐阜県生まれの法学者、歴史学者、そして法制史学者です。慶應義塾大学にて法学博士号を取得し、京都産業大学名誉[[教授]]、公益財団法人モラロジー研究所教授、麗澤大学や皇學館大学でも客員[[教授]]を務めるなど、日本における法制史研究の第一人者として知られています。

学究の道の歩み

岐阜県立大垣北高等学校時代には歴史同好会を設立し、歴史への関心を深めた所氏は、名古屋大学文学部史学科を卒業後、皇學館高等学校で教鞭を執り始めます。その後、名古屋大学大学院文学研究科修士課程を修了し、皇學館大学へと移り、助手、専任講師、助[[教授]]と着実にキャリアを積んでいきます。この間には、企業からの依頼で社史の執筆も経験するなど、幅広い活動を行っていました。

1975年には文部省初等中等教育局教科書調査官として、教科書内容の審査にも携わりました。1981年には京都産業大学教養部教授、1984年には法学部教授に就任し、1986年には慶應義塾大学で「平安朝儀式書成立史の研究」という学位論文で法学博士号を取得しています。その後、京都産業大学日本文化研究所所長を務めるなど、教育・研究活動に尽力。2012年に京都産業大学を退職し名誉[[教授]]となりましたが、現在も麗澤大学やモラロジー研究所などで活躍を続けています。

研究内容と業績

所氏の専門は上代・中世日本政治史・法制史で、特に平安時代から中世にかけての神社や祭祀に関する研究、そして皇室史に関する研究で多くの成果を上げています。膨大な数の著書・論文を発表しており、その内容は多岐に渡ります。平安時代の儀式に関する学術的な研究から、一般向けの分かりやすい歴史解説まで、幅広い読者層を対象とした著作が特徴です。

その著作は、単著だけでも『三善清行』『伊勢神宮』『日本の年号』『平安朝儀式書成立史の研究』『日本の祝祭日』など多数にのぼり、さらに監修、編著、共編著なども含めると、その数は百冊を超えます。これらは、日本の歴史、特に皇室や儀式、年中行事、国旗・国歌などに関する深い知識に基づいた内容となっています。また、NHKなどの報道番組で解説を務めるなど、一般への啓蒙活動にも積極的に取り組んできました。

皇室と靖国神社との関わり

所氏は、皇室関連の儀式や歴史に関する専門家として、NHKなどのメディアにも出演し解説を行うなど、社会的な影響力も持ち合わせています。また、2004年秋からは靖国神社崇敬者総代を務めており、自身の個人的な信仰と研究者としての立場との関わりについても注目されています。これは、彼の父が太平洋戦争で戦死したという個人的な経験とも関連していると考えられます。

多様な活動と今後の展望

所功氏の活動は、大学教授としての教育・研究活動にとどまらず、数多くの著書の出版、メディア出演、そして靖国神社崇敬者総代としての活動と多岐に渡ります。これらの活動を通して、彼は日本の歴史と文化の理解を深めることに貢献してきました。今後も、第一線の研究者として、そして日本の歴史と文化を伝える啓蒙者として、その活動を続けることが期待されています。彼の今後の研究活動、そして日本の歴史研究への更なる貢献に期待が寄せられています。

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