扇町駅 (大阪府)

扇町駅：クリエイティブな街の玄関口

大阪市北区天神橋四丁目に位置する扇町駅は、Osaka Metro堺筋線 (K12) の駅です。歴史ある街並みに、近年はクリエイティブな企業も多く集まる、活気あふれるエリアの玄関口となっています。

歴史：扇橋から扇町へ

現在の駅周辺には、かつて天満堀川に架かっていた扇橋がありました。この橋の名にちなんで、1913年に開業した大阪市電天神橋西筋線の駅は「扇橋駅」として歴史を刻みました。その後、1966年まで駅名は変わらず、1969年には大阪市営地下鉄堺筋線の駅として生まれ変わりました。 駅名の「扇町」は、周辺の町名として1978年に誕生した比較的新しい名称です。

駅構造とアクセス

扇町駅は、地下駅で相対式ホーム2面2線の構造です。改札口は南北に1ヵ所ずつあり、両改札口とも同じコンコースに繋がっています。

乗り換えと周辺交通

JR天満駅へは徒歩5分とアクセス抜群。天満駅から天神橋筋六丁目駅へは徒歩10分ほどで、阪急淡路駅方面へ向かう際は、天神橋筋六丁目駅経由の方が費用を抑えられます。また、隣の南森町駅がJR東西線大阪天満宮駅に直結しているため、JR環状線への乗り換え案内は「JR環状線は乗り換え」と表記されています。これは、千日前線の玉川駅でも同様の案内が見られます。

バス路線も充実しており、扇町交差点付近の停留所から大阪シティバスの複数の路線が利用可能です。大阪駅前や井高野車庫前、守口車庫前、花博記念公園北口方面へのアクセスも容易です。

利用状況と周辺環境

2020年11月時点の1日平均乗降人員は約14,000人。堺筋線内では最も少ないものの、近年はクリエイティブ産業関連の企業が進出し、活気ある街並みが形成されています。デザイン、編集、放送、Web関連のオフィスや広告代理店などが多く立地しています。かつては大阪北逓信病院もこの近辺にありました。

時代の流れと進化

2018年には大阪市交通局の民営化に伴い、Osaka Metroの駅となりました。そして2023年には、可動式ホーム柵の運用が開始され、安全性の向上も図られています。

まとめ

歴史と近代的な要素が融合した扇町駅は、Osaka Metro堺筋線沿線において、独自の個性を持つ魅力的な駅です。周辺のクリエイティブな雰囲気と、便利なアクセスを兼ね備え、大阪の街の活力を象徴する場所と言えるでしょう。今後ますます発展していく、見逃せないエリアです。

隣の駅

天神橋筋六丁目駅 (K11)
南森町駅 (K13)

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