手塚裕之 (総合格闘家)

手塚裕之

手塚裕之（てつか ひろゆき）は、1990年2月15日に栃木県塩谷町で生まれた日本の男性総合格闘家であり、同時に米農家としても知られています。また、彼はハイブリッドレスリング山田道場/TGFCに所属し、元ウェルター級キング・オブ・パンクラシストというタイトルを持っています。

出生と成長

手塚は米農家の長男として育ちました。家庭内には格闘技を愛する父と祖父がいたため、幼少期から格闘家という職業に憧れるようになりました。特に、山本“KID”徳郁に強い影響を受けましたが、近所には格闘技の練習場所がなかったため、小学校高学年の間は剣道に打ち込みました。8歳から15歳までの間、剣道において基礎的な体力を養いましたが、中学校では、人気漫画『テニスの王子様』の影響を受け、軟式テニス部に所属しました。この時期からは筋力トレーニングにも取り組むようになります。

高校3年生で軟式テニスを引退した後、すぐにキックボクシングを始め、格闘技への道を本格的に歩み始めました。その後、日本体育大学に進学し、在学中はチームドラゴンでキックボクシングを続ける一方、パルクールや登山にも挑戦しました。

格闘技キャリアのスタート

大学卒業後、農業研修の一環でアメリカに渡った手塚は、22歳から総合格闘技のトレーニングを開始します。アメリカでは2年間、農業に従事しながら格闘技を続け、2012年12月にはオレゴン州ポートランドでアマチュア総合格闘技のデビュー戦を行いました。

帰国後、栃木で中学校の体育教師としてキャリアを築いていましたが、自身の夢を追求するために教職を辞め、再びアメリカに渡ることを決意しました。この決断は、「自分が夢を叶えていないのに子供たちに夢を語れない」という思いから来ています。

PANCRASEとプロデビュー

アメリカでの試合映像をもとに、手塚はパンクラスにプロデビューを果たしました。2015年11月1日に行われた試合では、マンモス谷部を相手にKO勝利を収めます。2019年には、PANCRASE 306でウェルター級暫定王座決定戦に出場し、高木健太選手にチョークスリーパーで勝利し、暫定王座を獲得しました。

ONE Championshipでの活躍

その後、ONE Championshipに初参戦し、エルナニ・ペルペトゥオ選手に対して判定勝ちを収めました。さらに同年の12月には、ウェルター級キング・オブ・パンクラシストの正規王座に昇格しました。2020年9月には元EFC王者のグンター・カルンダにKO勝ちを収め、その後も数回の試合で経験を積んできました。

プライベートとトレーニングスタイル

手塚は家業の米農業を手伝い、コシヒカリの栽培に従事しています。上京するプランはなく、主なトレーニング場所は自宅横のガレージで、自然環境を利用した特訓も行っています。また、サプリメントを完全に拒否し、生物的な強さを追求しており、減量も行っていません。彼は既婚者であり、プライベートでも充実した生活を送っています。

戦績

手塚のプロ総合格闘技での戦績は、格闘技界における彼の成長を物語っています。彼の挑戦と成果は、今後のさらなる活躍を期待させるものです。

まとめ

手塚裕之は、農業と格闘技を両立させながら独自の道を歩んでいる選手です。彼の格闘家としての成長や挑戦は、多くの人々に夢を追う重要性を教えています。

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