手紙 (THE BOOMの曲)

THE BOOMの「手紙」は、1995年12月13日にリリースされた彼らの17枚目のシングルです。この楽曲は、テレビ朝日系列の音楽番組『ミュージックステーション』のために書き下ろされたという背景を持ち、1995年10月6日の放送で初めて披露されました。

「手紙」は、通常の歌唱スタイルとは異なり、ポエトリーリーディングの要素を取り入れた楽曲として特徴付けられます。楽曲の世界観をより深く表現したミュージックビデオ（MV）は、ボーカルの宮沢和史自身が監督を務めました。MV全体はモノクロで統一され、宮沢が様々なコスプレに挑戦している点が大きな見どころとなっています。その内容は女装やSMプレイなど、多岐にわたります。

この楽曲は、アルバム『TROPICALISM -0°』にリミックスバージョン「手紙(DOWN TO TRIP MIX)」として収録されています。また、2005年に同アルバムが再発された際には、ボーナストラックとしてシングルバージョンも追加収録されました。

音楽評論家であり、ロッキング・オン社の社長である渋谷陽一氏は、この楽曲とレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの楽曲を比較し、「半径5mのリアリティ」というテーマで評論を展開しました。これは、身近な現実を深く掘り下げた表現が、聴衆に与える影響について考察したものです。

シングル「手紙」のカップリング曲として収録されているのは、「砂の岬」です。この楽曲は、ブラジルの著名なミュージシャン、ミルトン・ナシメントの楽曲「Ponta de Areia」に、日本語の歌詞を付けてカバーしたものです。日本語詞は、国安真奈と宮沢和史が共同で手がけました。

収録曲
1. 手紙
作詞・作曲：宮沢和史
2. 砂の岬 Ponta de Areia
作詞：フェルナンド・ブラント、作曲：ミルトン・ナシメント
* 日本語詞：国安真奈、宮沢和史

外部リンク
THE BOOM MUSIC GALLERY － ファイヴ・ディーによる公式サイト

THE BOOMの「手紙」は、音楽性と映像表現の両面で、彼らの創造性と実験精神が際立つ作品と言えるでしょう。

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