手野町

手野町（てのまち）

概要

茨城県土浦市に属する町名の一つに、手野町（てのまち）があります。土浦市の行政区画では五中地区に区分されており、郵便番号は300-0025となっています。

地理

地理的には、土浦市街地の中心部から見て北東の方向に位置しています。特に南側は、日本で二番目に広い湖である霞ヶ浦の広大な水面に面しており、湖畔の風景が特徴的な地域です。霞ヶ浦は地域にとって景観だけでなく、かつては漁業や水運など多方面で関わりの深い存在であり、手野町もその恩恵や影響を受けてきた地域と言えるでしょう。

歴史

手野町の歴史は、明治時代に遡ることができます。1898年（明治22年）の町村制施行に伴う市町村合併により、それまでの手野村、白鳥村、田村、沖宿村、菅谷村、神立村といった周辺の6つの村が合併し、「上大津村」が誕生しました。この合併により、旧手野村の地域は上大津村の大字手野となり、さらに上大津村の村役場がこの地に設置されるなど、新しい村の中心地としての役割を担うことになりました。

戦後、昭和の大合併が進む中で、1954年（昭和29年）に上大津村は隣接する土浦市に編入合併されることとなりました。この合併を機に、それまでの上大津村大字手野の区域が土浦市手野町となり、現在の町名が確立されました。

比較的新しい出来事としては、教育環境の変化が挙げられます。2020年（令和2年）4月には、町内にあった土浦市立上大津西小学校が閉校しました。これに伴い、当該地域の学区は土浦市立菅谷小学校へと変更されています。

交通

地域の主要な交通網としては、国道354号線が町内を通過しています。この国道は、地域の内外を結ぶ上で重要な幹線道路であり、自動車による移動の利便性を高めています。

施設

手野町内には、地域住民の日常生活や活動を支える様々な公共施設や教育機関、その他の施設が存在します。主なものとしては、以下の通りです。

土浦市役所上大津支所
土浦市上大津公民館
土浦市立土浦第五中学校
（閉校した）土浦市立上大津西小学校の旧校舎
地域の特産品であるレンコンの集出荷に関わる水郷つくば農業協同組合れんこんセンター
新学幼稚園
高齢者のための福祉施設である土浦市老人福祉センター 湖畔荘
郵便サービスを提供する土浦手野簡易郵便局
* 健康診断などを行う財団法人茨城県総合健診協会 県南センター

これらの施設は、行政、教育、産業、福祉、生活サービスなど、多様な面から地域住民の活動を支えています。

手野町は、霞ヶ浦に面した豊かな自然環境を有しつつ、歴史的には地域の行政中心としての役割も担ってきた地域です。近年、教育環境に変化がありましたが、現在も公共施設や教育機関、産業関連施設などが集積しており、土浦市内の重要な一角を占めています。

もう一度検索