払沢の滝

払沢の滝（ほっさわのたき）

東京都西多摩郡檜原村に位置する払沢の滝は、その美しい景観から「日本の滝百選」にも選ばれている名瀑です。別名、拂沢の滝とも表記されます。

概要

払沢の滝は、北秋川の支流であるセト沢にあり、4段に連なる滝です。最も落差が大きい1段目は26m、全段を合わせるとその高さは60mにもなります。その昔、滝の姿が僧侶が使う仏具の払子（ほっす）を垂らしたように見えたことから、「払子の滝」とも呼ばれていたそうです。

滝壺には、大蛇が棲んでいたという伝説も残っています。また、冬季には滝全体が結氷し、見事な氷瀑となることでも有名です。檜原村では、毎年、この氷瀑が最大に結氷する日を当てる「氷瀑クイズ」というユニークなイベントも開催しています。近年は地球温暖化の影響もあり、全面結氷する年は少なくなっていますが、2006年（平成18年）1月8日には、10年ぶりに全面結氷が観測されました。

払沢の滝は、檜原村最大の観光名所として知られ、毎年8月中旬には「滝祭り」が開催されます。祭りでは滝がライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な姿を楽しむことができます。

アクセス

公共交通機関を利用する場合、JR五日市線の武蔵五日市駅から西東京バスに乗り、「払沢の滝入口」停留所で下車します。停留所からは、徒歩で滝へと向かうことができます。

外部リンク

檜原村観光協会

払沢の滝は、その自然の美しさと神秘的な雰囲気を併せ持つ、訪れる価値のある場所です。四季折々の表情を見せる滝の姿は、訪れる人々を魅了し続けています。特に冬季の氷瀑は、自然が織りなす芸術作品と言えるでしょう。檜原村を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

もう一度検索