押尾川部屋

押尾川部屋の概要

押尾川部屋（おしおがわべや）は、日本相撲協会に属し、二所ノ関一門に入る相撲部屋です。相撲界の豊かな歴史を持つこの部屋は、日本の伝統文化に深く根付いています。特に、押尾川部屋はその再興の物語や独特な出来事により注目を集めています。

部屋の歴史

17代時代

押尾川部屋の歴史は、1975年（昭和50年）の急な師匠の死から始まります。二所ノ関部屋の8代師匠である元大関・佐賀ノ花が急性白血病で亡くなった際、その後継者を巡って争いが起こりました。17代押尾川（大麒麟）は、自身の弟子たちと共に分家を求めて二所ノ関部屋からの独立を試みました。

後継者争いは長期間続き、8代二所ノ関未亡人と大鵬との間での駆け引きが影響しました。最終的には金剛が8代二所ノ関の後を継ぐことで事態は収束しましたが、この過程で押尾川は16名の力士を連れ、独立への道を開きました。しかし、独立後もすぐには成功とはならず、部屋の人々は引退や廃業の道を選ぶことも多く、2005年には部屋自体が閉鎖されてしまいました。

尾車部屋預かり時代

押尾川部屋が閉じて以降、ほとんどの力士が尾車部屋に転籍しました。元弟子の若兎馬は名跡「押尾川」を継承しましたが、結局退職し、名跡は尾車部屋の豪風へと渡りました。その後、豪風は引退し、22代押尾川を名乗ることになります。

2021年には22代押尾川が尾車部屋から独立する計画を発表し、新たに押尾川部屋を立ち上げる準備を進めました。これに関する公式な情報も公表され、新弟子の募集も始まります。

部屋の再興

2022年（令和4年）2月、22代押尾川がついに独立し、17年ぶりに押尾川部屋が再興されました。新たな部屋は東京都墨田区に新築され、全体稽古も開始されます。稽古場の設計においては地域からの支援が得られ、部屋の看板も贈呈されました。

現行の押尾川部屋では、22代押尾川を中心に、瑞輪寺出身の飛燕力や他の力士たちと共に、新たな歴史を築いていく準備をしています。部屋の所在地は東京都墨田区文花3-6-3で、アクセスも良好です。

現在の運営状況

現在、押尾川部屋は元関脇・豪風が22代として活動しており、その下には若手力士も増えてきています。部屋は新築され、特にシェアハウスやマンションの設置によりファンとの距離感も近くなっています。今後の成長を期待されている押尾川部屋は、歴史を紡ぎながら、相撲界においても新たな一歩を刻んでいくことでしょう。

今後の発展が楽しみな押尾川部屋に注目が集まっています。

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