押本健彦

押本健彦（おしもと たけひこ）は、1982年10月28日生まれ、千葉県流山市出身の元プロ野球選手で、主に投手として知られています。彼は右投右打で、野球界でのキャリアを通じて印象的なパフォーマンスを披露しました。

経歴

プロ入り前

押本は小学生の頃から流山市の少年野球チームで野球を始めました。その後、中高時代には目立った成績を残すことがありませんでしたが、日産自動車に所属していた2003年に東京スポニチ大会での活躍が評価されました。特に、同大会で松下電器を相手に延長15回を無失点で抑えたことが一因で、都市対抗野球では東芝から補強選手として招かれました。また、同年には第30回社会人野球日本選手権大会での優勝にも貢献しました。この実績が評価され、2003年のドラフト会議で日本ハムファイターズから4巡目で指名を受け、契約金8,000万円、年俸1,500万円（推定）で入団を決めました。

日本ハム時代

2004年、彼は二軍でキャンプを過ごした後、一軍へ昇格。4月9日に初登板し、続く4月16日には対千葉ロッテマリーンズ戦でプロ入り初先発を果たします。初勝利を手にした後、先発ローテーションに定着するも、課題もありました。2005年は不調が続き、6試合登板で1勝しか挙げられず、その後二軍降格も経験します。しかし、2006年には中継ぎとして活躍を始め、25試合の登板で5勝無敗の素晴らしい成績を残しました。2007年は、厳しい内容から復活を目指し、36試合に登板して奪三振数こそ好成績を収めました。

ヤクルト時代

2008年にはヤクルトへトレードされ、新たな挑戦が始まります。移籍初年から抑え候補とされ、開幕から一軍の座を確保しました。このシーズンでは主に8回を任され、多くの無自責点を記録するなど好調となり、移籍後に初セーブも挙げました。彼はセットアッパーとして重要な役割を果たし、チームの勝利に多大な貢献をしました。2010年には再び60試合以上に登板する活躍を見せ、2011年以降も中継ぎまたは抑えとして役立ちました。

引退後

2014年に現役引退後、古巣である北海道日本ハムファイターズと打撃投手として契約。選手生活を終えた押本は、指導者としてのキャリアに進んでいくこととなります。

選手としての特徴

押本は、直球を140km/h台で投げる本格派の投手でした。スライダーやフォーク、カーブ、チェンジアップといった多彩な変化球を低めに入れ、打者を仕留める技術がありました。また、そのスタミナやフィジカルの強さも特筆すべき特徴です。ヤクルトに移籍してから5年間も50試合以上に登板するなど、頼れる中継ぎ投手としてチームに貢献し続けました。

記録

• - 初登板：2004年4月9日、対福岡ダイエーホークス
• - 初勝利：2004年4月16日、対千葉ロッテマリーンズ
• - 初セーブ：2008年5月23日、対千葉ロッテマリーンズ

押本健彦は、プロ野球界でのキャリアを通じて多くのファンの心をつかみ、多様な役割を遂行した選手として評価されています。

もう一度検索