自責点

自責点（じせきてん）についての詳細解説

自責点は、野球の試合において投手が責任を負う失点を指します。この指標は、投手のパフォーマンスを評価するために重要です。自責点がどのように計算されるか、その仕組みを以下に詳述します。

自責点の計上方法

自責点は以下のようなケースで記録されます：

• - 安打
• - 犠飛
• - 犠打
• - 刺殺
• - 四死球（故意四球を含む）
• - 暴投
• - ボーク
• - 野手選択
• - 盗塁によって進塁した走者の得点

ただし、失点があった場合でもアウトを取る機会が3回あった後に続く失点は自責点にはなりません。例えば、無死の場面で内野手がゴロを処理できず失策をしたとします。この時、その打者が一塁に出塁し、さらに二人の打者をアウトにした場合、以降の得点は自責点として計上されません。

自責点が計算されないケース

以下のようなケースでは、自責点は記録されません：

• - 野手の失策により出塁した走者が得点した場合
• - 捕逸や打撃妨害などの守備ミスによって進塁した場合
• - ファウルフライなどで処理されなかった打球から進塁した走者の得点

例えば、内野手がファンブルしたことにより生き残った走者が後に得点しても、その得点は自責点とはなりません。これは、失策がなければ得点には結びつかなかったと考えられるからです。

投手の交代と自責点

イニング中に投手が交代した場合、前任の投手が残した走者が得点した場合、その得点は原則として前の投手の失点となります。しかし、その際に失点が自責点にならない場合も存在します。このことから、個々の投手の自責点を合計しても、チームの自責点とは一致しないケースが出てきます。

具体的な例を見てみましょう。

• - 1950年6月27日の試合では、投手が二死の場面で失策をし、その後安打が続いたものの、失策の影響で自責点は0となりました。これは、失策がなければ攻撃が終了していた可能性があるからです。

日米における自責点の決定方法

日本と米国のプロ野球では、自責点の決定時期に違いがあります。日本では得点がカウントされた時点で自責点かどうかが決まりますが、米国ではイニングの終了までその判断が保留されます。このため、日本では投手の自責点が少なくなる傾向があります。

例えば、捕逸により走者が生還した場合、日本ではその得点は即座に非自責点として記録されます。一方、米国ではイニングが終了するまでその判断が保留され、最終的な判断が下されることになります。

タイブレークにおける特例

タイブレークでは、最初から塁上にいた走者の得点はどのような場合でも自責点とはならないことが規定されています。ただし、新たに出塁した走者には通常通りのルールが適用されます。

結論

自責点は投手の成績を評価するために不可欠な指標です。その計算方法や適用ケースを理解することで、野球の試合をさらに深く楽しむことができるでしょう。投手の失点をどう扱うか技術的なルールは多く、試合ごとに変化することもあります。そのため、最新の情報を把握することもとても重要です。

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