抽選器

抽選器：当たり外れを決める様々な方法

抽選器は、くじ引きや懸賞、宝くじなど、多くの場面で公平に当たり外れを決定するために用いられる道具です。シンプルな構造のものから、高度な電子機器まで、その種類は多様性に富んでいます。この記事では、代表的な抽選器の種類とその特徴、使用方法について詳しく解説します。

抽選器の種類

抽選器は、その形態や仕組みによって様々な種類に分類されます。代表的なものを以下に挙げます。

1. 抽選箱

最もシンプルな抽選器です。上部に穴の開いた箱の中に、くじや応募券などを入れ、そこから一枚ずつ取り出します。店頭でのイベントやテレビ番組の懸賞などでよく見かける、身近な抽選器と言えるでしょう。プロ野球のドラフト会議でも使用されていることは有名です。材質は、中身が見えるように透明または半透明のアクリルや塩化ビニル製のものも存在します。

2. みくじ筒

神社やお寺などで使用される、おみくじ専用の抽選器です。多角形の長細い筒状の箱に、一方の端に穴が開いており、そこからみくじ棒を一本ずつ取り出します。神聖な雰囲気と伝統的なデザインが特徴です。

3. 抽選ボード

円盤状のボードにダーツやボウガンなどを射って抽選を行うタイプです。円盤は複数の区分に分けられ、それぞれに番号や色が割り当てられています。固定式のボードもありますが、回転させることで抽選の公平性を高める回転式（回転抽選ボード）が一般的です。宝くじの抽選に使用される風車式抽選器もこの種類に含まれます。

4. 新井式回転抽選器

商店街の福引きなどでよく見かける、球状の抽選球を用いる抽選器です。「ガラガラ」「ガラポン」「福引器」などとも呼ばれます。六角形や八角形の箱にハンドルが付いており、ハンドルを回して抽選球を取り出します。抽選球の色によって賞品の当たり外れが決まります。かつては東京抽籤器研究所の専売特許でしたが、現在は特許切れとなっています。

新井式回転抽選器の構造

多角柱状の箱を中心に、回転軸、軸受、台座、ハンドル、投入口、出口、受け皿といった主要な部品で構成されています。出口は狭く設計されており、一度に複数の抽選球が出てこないよう工夫されています。一般的なサイズは高さ30cm～45cm、抽選球の大きさは12mm程度ですが、イベント用など大型のものは高さ150cm、抽選球6～7cmのものもあります。

新井式回転抽選器の使用法

はじめに、当たりとハズレの抽選球を色分けして用意します。参加者はハンドルを回して抽選球を取り出し、その色によって当たり外れが決まります。

5. エアー抽選器

透明なアクリルケース内に送風機を取り付けたもので、風力で内部の三角くじやボールを舞い上げ、側面の取出口から取り出します。視覚的に分かりやすく、イベントなどで人気があります。

6. ビンゴカードとビンゴマシン

ビンゴゲームで用いられる抽選器です。ビンゴマシンは、番号入りのボールを内部から取り出すための機械です。ビンゴカードは、数字が印刷されたカードで、繰り返し使えるようにプラスチック製の蓋が付いたものもあります。

7. 電子式抽選器

コンピュータ制御による抽選器です。スロットマシンなどを模したデザインも多く、プログラムによって当たり外れを決定します。抽選形式や表示効果などを自由に設定できるのが特徴です。

比喩表現としての「ガラガラポン」

「ガラガラポン」は、抽選器を回す擬音語から生まれた言葉で、現状をすべてリセットしてやり直すという意味でビジネスシーンなどで使用されることがあります。

まとめ

様々な種類と特徴を持つ抽選器は、公平性とエンターテイメント性を両立させた、なくてはならないツールです。それぞれの用途や規模に合わせて適切な抽選器を選ぶことが重要です。

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