拓殖大学陸上競技部

拓殖大学陸上競技部について

拓殖大学の陸上競技部は、同大学の麗澤会体育局に属する陸上競技チームであり、関東学生陸上競技連盟に参加しています。箱根駅伝では2部に位置し、その競技力を支えています。特に、監督の交代が話題となる中で、近年の成績向上が期待されています。

歴史と沿革

拓殖大学陸上競技部の歴史は1921年4月に始まりました。1928年には関東インカレで3種目を制覇。1933年には第14回箱根駅伝に初出場し、第二次世界大戦後も数回出場を果たしています。しかし、1958年には一時的に部が消滅する事態がありました。

再発足後、1965年に陸上同好会として再スタートし、1967年に競技部として復活を果たします。1970年には第46回箱根駅伝に出場し、その後もシード権を獲得し続けてきました。近年では2011年の第87回大会での7位入賞を達成し、2018年には第94回箱根駅伝でシード権を保持しています。

監督と指導体制

近年の監督は、2010年から岡田正裕氏が務めており、彼の指導のもとで大学駅伝における活躍が見られました。その後2019年からは山下拓郎氏が監督を担当し、2023年からは井上浩氏に交代しました。井上氏は大分東明高校での経験を活かして、さらなるチーム強化に寄与することが期待されています。

箱根駅伝での成績

箱根駅伝における最高成績は7位で、特に往路では3位を記録したことがあります。また、出雲駅伝でも4位、全日本大学駅伝では3位という好記録を残しています。過去には3回の区間賞も獲得しており、駅伝競技における実力は折り紙付きです。

マラソン選手の輩出

拓殖大学陸上競技部はロード競技に強く、多くの卒業生がマラソンの舞台で活躍しています。2012年のロンドンオリンピックには男子マラソン代表として2名を輩出し、2024年のパリオリンピックには新たに1名が内定しています。このような成果からも、同部が生み出す選手たちのポテンシャルが伺えます。

女子陸上競技部の独立

2016年には女子陸上競技部が独立し、自身のチームとしての道を歩み始めました。全日本大学女子駅伝を目指し、彼女たちも積極的に活動しており、2021年に入学した不破聖衣来選手が注目されています。女性選手の活躍によって、チーム全体の競争力がますますアップすることが期待されています。

練習環境

チームの拠点は調布市から2021年に八王子市に移転しました。選手たちは、効果的なトレーニングを行うために必要な環境で練習に励んでいます。ユニフォームはオレンジのシャツに白のパンツというスタイルで、たすきの色もオレンジで統一されています。

主な出身者

陸上競技部の出身者には、日本記録を樹立した小林史和選手や、オリンピックに出場した藤原新選手、中本健太郎選手など、数々の実績を持つ選手が多数います。これにより、拓殖大学は国内外の陸上界においても高い評価を得ています。このように、拓殖大学陸上競技部はその長い歴史の中で多くの成果を上げ、今後もさらなる飛躍が期待されるチームです。

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