拡大戦線 (ウルグアイ)

拡大戦線（Frente Amplio）

拡大戦線は、ウルグアイにおける左翼および中道左派の政党連合であり、1971年に結成されました。2005年以降、3期連続で政権与党としてウルグアイの政治を主導しましたが、2019年の選挙で国民党に政権を明け渡しました。

歴史

1971年、モンテビデオで都市ゲリラであるトゥパマロスによる攻勢が激化する中、コロラド党の左派勢力を中心として、左翼政党が結集し拡大戦線が結成されました。翌1972年の選挙戦では、トゥパマロスが拡大戦線への支持を明確に打ち出しましたが、全国で18%、モンテビデオで31%の得票を得るにとどまり、国政を大きく変えるには至りませんでした。その後、トゥパマロスの活動はさらに激化し、ウルグアイ軍が出動。1973年以降、ウルグアイは事実上の軍事政権下に置かれることになります。この軍政時代には、国民の約17%にあたる50万人ものウルグアイ人が国外へ脱出しました。

1981年、軍事政権の合法化を試みた憲法改正案が国民投票で否決されたことを受け、1985年にウルグアイは民政に復帰しました。トゥパマロスも武力闘争路線を放棄し合法化され、拡大戦線に合流しました。

2004年の選挙では、拡大戦線から立候補したタバレ・バスケスが勝利し（2005年就任）、ウルグアイ史上初めてコロラド党とブランコ党以外の政党が政権を担うこととなりました。2010年には、ホセ・ムヒカが大統領に就任。2015年には再びバスケスが大統領として政権の座に就きました。

参加団体

拡大戦線は、多様な政治的立場を持つ団体によって構成されています。

ウルグアイ会議
ウルグアイ社会党
ウルグアイ共産党
78運動
新しい地
アルティガニスタ潮流
人民参加運動
ウルグアイキリスト教民主党
庶民党
進歩同盟 (ウルグアイ)
人民勝利党

関連項目

ツパマロス

外部リンク

* 公式ウェブサイト

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