指定保育士養成施設

指定保育士養成施設について

指定保育士養成施設とは、児童福祉法に基づき、厚生労働大臣が指定する保育士を養成するための学校や施設のことです。これらの施設は、保育士を目指す人々にとって、資格取得への重要なルートとなります。

概要

児童福祉法第18条の6第1号に規定されている指定保育士養成施設では、所定のカリキュラムを修了することで、保育士国家試験の受験が免除されます。具体的には、指定された科目の授業への参加、保育園や児童福祉施設での校外実習を全て完了し、卒業することで、試験を受けることなく保育士資格を取得できます。

保育士資格を取得する方法は、指定保育士養成施設を卒業する以外に、都道府県が実施する保育士試験に合格するという方法もあります。

多くの大学（短期大学を含む）や専修学校が、指定保育士養成施設の指定を受けています。中には、夜間部や通信教育部を設置している施設もあり、多様な学習ニーズに対応しています。

指定保育士養成施設の種類

指定保育士養成施設には、主に以下の種類があります。

大学
短期大学
専修学校・各種学校
高等学校（専攻科）

これらの施設数は年度によって変動しますが、それぞれが保育士養成において重要な役割を担っています。

2021年時点での各教育機関の施設数は以下の通りです（募集停止校、通信制は除く）。

大学: 243校
短期大学: 205校
専修学校・各種学校: 146校
高等学校 (専攻科): 2校

また、通信制の指定保育士養成施設も存在し、働きながらや遠隔地からの学習を希望する人々にとって貴重な選択肢となっています。

2021年時点での各教育機関の施設数は以下の通りです。

大学: 9校
短期大学: 7校
専修学校・各種学校: 4校

学習内容

指定保育士養成施設では、保育に関する専門知識や技術を習得するための様々な科目が用意されています。具体的には、子どもの発達心理学、保育原理、保育内容（音楽、造形、体育など）、保育相談支援、社会福祉などが含まれます。また、保育実習を通じて、実際の保育現場での経験を積むことができます。

卒業後の進路

指定保育士養成施設を卒業し、保育士資格を取得した後は、保育所、認定こども園、児童養護施設、障害児施設など、様々な児童福祉施設で働くことができます。また、保育士としての経験を積んだ後、施設長や主任保育士などの管理職を目指すことも可能です。

まとめ

指定保育士養成施設は、保育士を目指す人々にとって、専門知識や技術を習得し、資格を取得するための重要な機関です。多様な種類の施設があり、それぞれの学習スタイルやライフスタイルに合わせた選択が可能です。保育士の資格を取得し、子どもたちの成長をサポートする仕事を目指しましょう。

関連情報

保育所
養成施設
全国保育士会

外部リンク

* 社団法人全国保育士養成協議会

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