掛塚橋

掛塚橋（かけつかばし）

静岡県磐田市掛塚と浜松市中央区河輪町を結ぶ、天竜川に架かる重要な橋です。天竜川の河口から遡上して2番目に位置しており、橋の全体の長さのうち、およそ3分の1が浜松市、残りの3分の2が磐田市の管理区域となっています。

概要

掛塚橋は、全長が約0.9kmの比較的高規格な橋梁です。車線数は2車線で供用されており、地域の主要な交通路としての役割を担っています。

歴史

この橋は、1955年8月1日に有料道路橋としてその供用を開始しました。開通翌年の1956年7月1日には、管理が日本道路公団へと移管されました。その後、有料での供用期間を経て、1970年4月1日には無料開放され、その管理主体も静岡県に移管されました。

現在の道路指定

現在の掛塚橋は、複数の道路として指定されています。主要な指定として、国道150号の一部を構成しています。また、静岡県道316号舞阪竜洋線の一部でもあります。さらに、橋に併設されている歩道部分は、静岡県道376号浜松御前崎自転車道線として指定されており、自転車や歩行者の通行にも利用されています。

交通状況

掛塚橋およびその周辺道路は、朝夕を中心に多くの交通量があり、混雑が発生しやすい区間です。

かつては時間帯によって激しい渋滞に見舞われていましたが、近隣の新天竜川橋が8車線に拡幅されたことにより、特に浜松方面へ向かう西側の交通の流れは以前よりも改善が見られました。

しかし、橋の東側、具体的には掛塚橋東交差点や白羽交差点といった場所に信号機が存在するため、静岡方面へ向かう車両はこれらの交差点で流れが滞りやすく、依然として渋滞が解消されていない状況にあります。

橋の上自体では比較的スムーズに流れることが多いものの、橋の入口部分、すなわち西側（静岡方面から来る車両）と東側（浜松方面から来る車両）では、朝夕の時間帯に交通が集中し渋滞が発生しやすい傾向があります。また、橋の両端の交差点では、時間帯によって特定の方向への右折が禁止される交通規制が実施されています。

橋の東側堤防下には、河川敷側へのアンダーパスが設けられていますが、このアンダーパスは道幅が狭いため、対向車とのすれ違いが困難であり、通行時には注意が必要です。

掛塚橋の南およそ1.5kmの地点には、遠州大橋が架かっています。遠州大橋は1989年に有料道路として開通しましたが、2019年には無料開放されています。にもかかわらず、地理的な位置関係や過去の利用習慣などから、料金徴収期間中はもちろん、無料開放後も依然として掛塚橋を通行する自動車が多いという傾向が見られます。

関連項目

* 無料開放された道路一覧

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