探偵 神宮寺三郎 未完のルポ

探偵 神宮寺三郎 未完のルポ

『探偵 神宮寺三郎 未完のルポ』は、1996年11月29日にデータイーストからリリースされたPlayStationおよびセガサターン向けのゲームです。この作品は、人気シリーズ「探偵 神宮寺三郎」の第5作目であり、前作からなんと6年の歳月を経ての登場となりました。また、2009年にはゲームアーカイブスからも配信されています。

ゲーム内容

本作では、シリーズ特有のコマンド形式を踏襲しつつも、ザッピングシステムを導入。神宮寺をはじめとするキャラクターたちの視点を切り替えて物語を進めることができ、同じ事件でも異なる視点から状況を洞察することが可能です。ジャズを基にしたBGMが作品の雰囲気を引き立てるとともに、実写背景を活用することでプレイヤーはよりリアルな体験を得られます。また、アニメーション技術を駆使したキャラクターの演出も新たな要素として加わっています。

さらに、シリーズ次作に影響を与えるキャラクターの追加や「謎の事件簿」などの番外編も本作から導入されました。3Dポリゴンを活用したカーチェイスや尾行といったミニゲームも存在しますが、これらはその後の作品には引き継がれない結果となりました。

あらすじ

物語は、神宮寺探偵事務所に一通のエアメールが届けられるところから始まります。その内容は、不思議なメッセージと鍵が入ったもので、送り主は飲み仲間の池上康明という人物。神宮寺は、この手紙の奥に何か大きな秘密が隠されていると直感しつつも、一旦は封印します。この時、東南アジアのムルソン共和国に滞在しているルポライターの与野恭介が、池上と再会することになります。彼はその後日本に帰国し、神宮寺と協力して池上の遺した「未完のルポ」の真相に迫ることになります。

ザッピングシステム

プレイヤーは、特定のポイントで操作するキャラクターを変更できます。これにより、同じ事件でも不同角度からのアプローチが可能となり、プレイのたびに新たな気づきと発見が得られる作りになっています。

登場人物

• - 神宮寺 三郎：所長で29歳の探偵。鋭い推理力を持つ。
• - 御苑 洋子：探偵事務所の唯一の助手で24歳。直感力がすぐれている。
• - 熊野 参造：55歳の警部で、正義感が強く情の厚い性格。
• - 風林 豪造：新たに登場する関東明治組の組長。
• - 与野 恭介：レムチャ村に滞在するルポライター。
• - 池上 康明：神宮寺の飲み仲間で、記者。
• - 坂井 秀子：洋子の依頼人で行方不明の夫を捜索。
• - 坂井 公一：行方不明の夫。
• - 黒田：新宿のホームレス。

評価

PlayStation版では、ゲーム誌『ファミ通』のレビューで合計26点を獲得しました。セガサターン版ではSATURN FANの読者投票で19.6点の評価を受けています。

まとめ

『探偵 神宮寺三郎 未完のルポ』は、魅力的なキャラクターと多角的な物語展開が特徴的な作品であり、多くのファンに支持され愛され続けています。シリーズのファンにとっては見逃せない一本と言えるでしょう。

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