『探偵マイク・ハマー 俺が掟だ!』(原題:I, the Jury)は、1982年に製作されたアメリカのネオノワール犯罪
スリラー映画です。
ミッキー・スピレインの
ハードボイルド小説「裁くのは俺だ」を原作とした、私立探偵マイク・ハマーシリーズの映画化作品となっています。
あらすじ
ニューヨークを拠点とする私立探偵、マイク・ハマー。彼のベトナム戦争時代の戦友であるジャックが、下腹部を撃ち抜かれるという残酷な手口で殺害されます。ジャックの無残な死に、マイクは復讐を誓い、事件の真相を追い求めることを決意します。
捜査を開始したマイクは、まずジャックの別居中の妻に話を聞きます。彼女から、ジャックが性的不能者であり、セックス・カウンセリング・クリニックに通っていたこと、そして最近、大きな儲け話を見つけたと話していたことを聞き出します。さらに、ジャックの戦友であるジョーからは、ジャックが元CIAのロメロ大佐に近づいていたという情報を得て、ロメロが事件に関与しているのではないかと疑念を抱きます。
次にマイクは、セックス・カウンセリング・クリニックの院長であるシャーロットに接触を試みますが、彼女は患者の秘密は
守秘義務があると協力を拒否します。しかし、マイクは独自の捜査を進め、ロメロがベトナム戦争中に特殊な薬物を使った
洗脳実験を行っていたこと、さらには戦争中に開発された
覚醒剤を不正に売りさばいていたという事実を突き止めます。ロメロの背後には、さらなる黒幕の存在が明らかになっていく。
スタッフ
監督:リチャード・T・ヘフロン
脚本:
ラリー・コーエン
音楽:ビル・コンティ
キャスト
マイク・ハマー:
アーマンド・アサンテ(吹替:
堀勝之祐)
シャーロット・ベネット:バーバラ・カレラ(吹替:風間舞子)
ヴェルダ:
ローレン・ランドン(吹替:
山田栄子)
チャールズ・カレツキー:アラン・キング(吹替:富田耕生)
ジョー・バトラー:ジェフリー・ルイス(吹替:
仲木隆司)
パット・チェンバース:ポール・ソルヴィノ(吹替:細井重之)
ロメロ:バリー・シュナイダー(吹替:中田浩二)
チャールズ・ケンドリックス:ジャドソン・スコット(吹替:曽我部和恭)
グッドウィン:F・J・オニール(吹替:加藤精三)
エヴァンス:ドン・パイク(吹替:秋元羊介)
その他
テレビ放映:
テレビ朝日「
日曜洋画劇場」
1986年8月17日